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LIFESTYLE

2021.12.26

連載【働く私にMusik】実は超ネガティブ!? ネガティブゆえの止まらない生き方【DJ・サッシャがナビゲート! DEAN FUJIOKA編 Vol.2】

J-WAVEの人気ナビゲーター・サッシャさんが、旬のミュージシャンと対談する音楽連載「働く私にMusik」。Oggi1月号のゲストミュージシャンは、DEAN FUJIOKAさん。誌面には入りきらなかった未公開トークを含め、3回にわたってOggi.jpでも二人の対談の模様をお届けします。Vol.2のテーマは、20〜30代の振り返り&〝これから〟のこと。ネガティブだからこそ前向きなDEANさんの人生哲学、必読です!

3rdアルバム『Transmute』発売中! 人気連載「働く私にMusik」のゲストにDEAN FUJIOKAさんが登場!

▲もともと交流が深く、仲良しなDEANさんとサッシャさん。ツーショット撮影は終始とっても和やか&楽しい雰囲気でした。が、その一方で「こんな美しいDEANさんの隣に立つなんて緊張するよ…」(byサッシャさん)。

◆Guest Musician:DEAN FUJIOKA

1980年、福島県生まれ。2004年に香港で芸能活動をスタート。ミュージシャンとして音楽活動を行うほか、俳優・モデル業でも活躍。3rdアルバム『Transmute』大好評発売中! 2022年1月28日(金)より主演・企画/プロデュースによる「Pure Japanese」が公開!

◆Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ生まれ。日本語、ドイツ語、英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、『ズームイン!!サタデー』『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などにレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況をはじめ、多方面で活躍。

——「停滞した瞬間に衰退していく。何かひとつの挑戦を成功させた後、また同じことをやっていたらダメなんだ」

サッシャさん(以下、S):20代で世界に飛び出して、30代で日本に戻ってきて、そして今こうして40代になって…。20代、30代を振り返るとどうですか? あのころ、やっておいてよかったなと思うこととかあります?

DEANさん(以下、D):そもそも日本を出たのは、花粉症から逃げるためで(笑)。花粉症を感じずに生きていける場所で人生設計をしようと。20代は好き勝手に生きていて、北米にいてもアジアにいても、日々は過ぎ去っていく感覚でした。でもそうしているうちに、個人の能力の限界にぶち当たったんです。自分もあくまで社会や世界の一員であって、その中での自分の役割がなんであるのかを認識しはじめた。どこの社会とつながって生きていこうかと考えたとき、日本でも仕事ができたらいいなと… そう思っていたら、ありがたいことにご縁があって。30歳を過ぎてから、日本で新人として遅咲きのデビューです(笑)。

S:遅れてきた大型新人でしたね(笑)。

D:いろんな意味で面白いなとは思いましたけどね(笑)。そうして帰属感が生まれる中で、20代は〝過ぎ去っていく〟感覚だった毎日が、30代は〝積み上げていく〟ものに変わったんです。

S:何を積み上げていったんですか?

D:自分が予期できないマイナスの出来事に対するリスクヘッジですね。きちんと自立して、どんなことが起きても最低限サバイブしていけるだけの武器をしっかり蓄えておく。それを平時のゆとりがあるときに準備しておく、そんな30代だったように思います。

S:そんな30代を経ての40代、いかがですか? 映画のプロデュースとか、新しい挑戦もされていますよね? もともとは役をもらって演じる立場だったところが、作品の主題歌もつくって歌って… 今度は作品そのものをつくる過程にも踏み込んでいくわけですよね。

D:一度、フィルムメイキングの生態系を全部経験しないとダメだなと感じたんです。2018年に『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』の主題歌『Echo』をつくったときに「どうやったらこれより先にいけるのかな…」と感じて。ここが大きなターニングポイントだったように思います。

S:音楽に関してもそうですが、どんなことも裏側まで把握していたいタイプですよね?

D:そうかもしれないですね。

S:与えられた役を100%演じて実現していくことが俳優としての仕事だと思うんですけど、そこで終わらないところがすごい。どうしてこの役を演じるのか、どうして役者として自分がここにいるのかを客観的に知りたい〝研究心〟っていうのかな。

▲さまざまなポージングをとりながら、流れるように舞うように、しなやかにカメラの前を動いてくださったDEANさん。ニュアンスのある動き、表情に注目を!

D:何かひとつのチャレンジを成功させたとして、その後同じことをやっていちゃダメだと思うんです。停滞した瞬間に衰退していくような気がして。その次に何をやるのかを考えて動いていると、自然とひとまわり広いプロセスをのぞきたくなるんですよね。全部を知る必要はないかもしれないけれど、そうやっていくうちに自分の意思もより強くなっていくんじゃないかな。

S:そんな中で、これからやっていきたいこととは? 音楽も含めて、これからの日本はDEANさんを必要としている気がするんです。言語を操れて、これだけのコンテンツの経験があって… 僕は「日本にDEAN FUJIOKAがいてよかった」って思いますよ。いろいろ勝手に期待しちゃうなぁ(笑)。

D:自分が飛行機に乗って海外のどこかに行くっていう〝物理的な攻め方〟は、20代から30代前半にガンガンやってきたんですけど、これはむしろ逆効果だなって思ったんですよね。

S:へぇ〜。逆効果とは?

D:〝物理的な攻め方〟をしていれば、達成感を得られたり、頑張って仕事をしている感じはするんです。でも、その感覚的な満足があるだけでは勝てないんですよね。そうじゃなくて自分に世界を引きつける戦い方をしないと、時間も何もかも足りなくて、ただの徒労に終わってしまう。それがこれからやらなきゃいけないことなのかな、とは思いますね。

——「自分の夢なんてわからない。何かをつくり続けて、ふと振り返ったときに気づくものなのかな」

S:何かを生み出して日本から世界へ発信していく、そんな思いもありますか?

D:音楽なのか映像なのかはわからないけど、日本のいい部分を伝えていきたいなとは思いますね。最近、僕は物語をつくる人間なんだということを明確に意識しはじめていて。今年のライブツアーに関しても、演出のもとになる脚本をはじめてつくったりしたんです。物事を大人数でつくりだしていくときに必要な〝共通項〟が自分のこだわるべきところなんだなって。そこに人のハートが動くようなパワーを込めて、メディアに合わせてどうアレンジするのか、それがこれから自分が勝負する分野なのかもしれません。

S:今もすでに大活躍されていますが、40代はもっと花開く状態?

D:そうじゃなきゃ浮かばれないですよ〜!(笑)

S:いや〜、なんだか常にめちゃくちゃ闘ってますね(笑)。

D:闘ってますよ〜!(苦笑)。世の中はシビアだし、生きるって簡単じゃないから。前向きで楽観的なイメージが強いかもしれないけど、僕は常にワーストシナリオを考えて準備をしている人間です。時間はかかるけれど、今を生きていくためには必要なことだから。だれの人生にも、いろいろな下積みや苦労があって今がある。そして今も苦労を重ねながら、次へと進んでいくと思うんです。それは僕も同じで。一度何かに到達したからといって、決して安泰ではないじゃないですか。常に今が人生最大のピンチ! みたいな。

▲横顔もとにかく美しかったDEANさん。コートさばきだって、もちろんお手の物でした!

S:ポジティブな人生を送っているように見えて、どうしてこんなにネガティブな言葉ばかり出てくるんだろう(笑)。完璧主義なのか、目指す地点が高いのか… 言葉で自分をよく見せようとしないですよね。

D:いやいや、盛ってますよ(笑)。でも、こんなところで終わってたまるか、こんなもんで終わらせてたまるか、そんな気持ちで生きているので。

S:壮大な夢がありすぎて、言葉にできてないんじゃないか、という気がします。

D:夢なんて、自分じゃわからないですもん。こうして何かをつくり続けていって、いつかどこかで振り返ったときに「あぁ、こういうことだったのか」と理解できればいいんじゃないかって思うんですよ。だから今は積み上げていくのみですね。

S:その考え、すごくたくさんの人に勇気を与えてくれると思います。みんながみんな、明確な夢なんてもってないと思うから。毎日がむしゃらに頑張っている中で、ふと振り返ったら自分のキャリアができあがっていた… きっとそれでいいんですよね!

<Vol.3もお楽しみに!>

【Information】3rdアルバム『Transmute』発売中!

最新シングル『Runaway』(フジテレビ系木曜劇場『推しの王子様』挿入歌)や、初リリース曲『My Dimension』を新たに生まれ変わらせて2020年に配信リリースした『Neo Dimension』、そのほか未発表の新曲を含む全18曲を収録。混沌とした世の中で〝変異〟していく大切さを表現している。/定価[通常盤/CD+DVD]¥5,500(A-Sketch)

◆「Transmute」特設サイトはこちら
◆「Transmute」好評配信中! こちらをチェック!

[DEANさん分]コート¥187,000・パンツ¥42,900(ISSEY MIYAKE INC.〈A-POC ABLE ISSEY MIYAKE〉) シャツ¥25,300・ネックウォーマー¥19,800(フィル ザ ビル マーカンタイル〈フィル ザ ビル〉) 靴¥138,600(ヨウジヤマモト プレスルーム〈ヨウジヤマモト〉) サングラス¥69,000(Sakas PRM〈ヴァヴァ〉)

[サッシャさん分]ジャケット¥319,000・ニット¥159,500(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) その他/本人私物

撮影/中村和孝 スタイリスト/村田友哉(SMB International./DEANさん分)、久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/小林雄美(DEANさん分)、坂口勝俊(Sui/サッシャさん分) 構成/旧井菜月

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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