Girl at supermarket
思わず開けたくなる“スーパーの彼女”
狙ってない「きちんと感」は、いい女の「包装紙」――コンサバなんてつまらない、なんて思っていませんか?
わかりやすいトレンドや派手な個性が横行する今だからこそ、ベーシックな装いの美しさにハッとすることがある。質のいいスタンダードなジャケット。手入れのゆき届いたバッグと靴。その端正なたたずまいに、女性としての本質的な奥行きを感じるから。
ていねいにラッピングされたギフトボックスの中身は、きっと素敵であるように、きちんと整えられた大人のベーシックスタイルはもっとその人のことを知りたくさせる、とっておきのツールになる。
彼女をスーパーマーケットで見かけるのはいつも平日の夜、閉店間際…。ふつうっぽいのについ目が行ってしまうのはなぜだろう――
ジャケット¥180,000・パンツ[125ページ]¥110,000(エストネーション〈パラス〉) キャミソール¥41,000(マディソンブルー) バッグ¥12,037(バナナ・リパブリック) ピアス¥752,000(カルティエ カスタマー サービスセンター〈カルティエ〉)
大人だからこそ着こなせる、ネイビージャケットの清潔な色っぽさ
ネイビージャケット×タイトスカートは、働く女性の「制服」のようなもの。そこに自分らしさをどう加えるか――ストライプのブラウス、レザーベルトのスクエアウォッチ……上質で凜とした女らしさを発するディテールに、誠実な仕事ぶりや芯のとおった人となりが垣間見える。
ジャケット¥54,000・バッグ¥56,000(ラルフ ローレン〈ポロ ラルフローレン〉) ブラウス¥7,314・スカート ¥9,166(バナナ・リパブリック) メガネ¥37,000(ブリンク外苑前〈コーペ アンド シド〉) ピアス¥7,000(ヴァンドームヤマダ〈ロバート リー モリス〉) 時計¥506,000(スウォッチ グループ ジャパン〈ロンジン〉) バングル¥282,000(ベルシオラ)
知的。上質。ニュートラル。シンプルな服が語りかける女性像
ダイヤモンドのピアスをそっと飾った、端正な横顔
本来マニッシュなアイテムであるテーラードジャケット。きちんと隙のない第一印象を見せながら、近づいてみてやっと気づく耳元のダイヤモンドの、この上なく上質な女っぽさ。こんな「奥行き」をさりげなく操れることこそ、大人の知性。
ジャケット¥180,000(エストネーション〈パラス〉) キャミソール¥41,000(マディソンブルー) バッグ¥12,037(バナナ・リパブリック) ピアス¥752,000(カルティエ カスタマー サービスセンター〈カルティエ〉) 財布[3月上旬発売予定]¥32,000(フルラ ジャパン〈フルラ〉)
無造作なのに、きちんと見える。しなやかな強さを感じる、後ろ姿の余韻
なにげない服を着ているのに、魅力的に映る人――その理由は、自分に似合う定番アイテムを理解しているから。同時に、それを時代に合わせてアップデートする客観性も備えているから。たとえば、今の自分が全方位美しく見える上質なパンツを、徹底的に探してみる。そんな行為も、ベーシックを見直すキーになる。コンサバティブなおしゃれは、自分に似合う定番アイテムを知ることから。
ブルゾン¥188,000(ロンシャン・ジャパン〈ロンシャン〉) レースブラウス¥16,000(デミルクス ビームス 新宿〈デミルクス ビームス〉) パンツ¥28,000(ラルフ ローレン〈ポロ ラルフローレン〉) バッグ¥140,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈トマジーニ〉) 靴¥74,000(JIMMY CHOO) ピアス¥27,000・リング¥45,000(アガット)
撮影/倉本ゴリ(Pygmy Company)
スタイリスト/安西こずえ
ヘア&メーク/木部明美(PEACE MONKEY)
モデル/泉 里香
デザイン/髙橋桂子
構成/三尋木奈保