タイトルの呪文？ の正解は、アーティスト藤井風さんの歌詞の一節でした
「あんたのそのはにはさがったあおさこ」を漢字表記すると「あんたのその歯にはさがった青さ粉」。岡山弁で、意味は「あなたの歯に挟まった青のり」(笑)。
これは、『何なんw』という曲の歌い出しのフレーズ。一緒にいる彼女（？）の歯に青のりが挟まってて、そのことを指摘しようかどうしようか迷う男ゴコロを歌い上げた名曲です。指摘した彼がどうなったかは曲を聞いてもらうとして、いずれにせよこんな歌い出しの曲なんて、コミックソングの類か、童貞拗らせ系ルサンチマン満タンOKの類が作ったものと誤解しちゃいますよね。でもですね、、、、
絶対音感とR&Bな歌声と超技巧ピアノと長身長髪とハンサムフェイスを持った人が作詞作曲と知ったらどうですかみなさん？
2019年末に突如として現れた藤井風。私が出会ったのはそれよりちょっと遅くて去年の年末くらい。
カーラジオから「青春はどどめ色」というパンチラインが不意に流れ込んで「あ、音とか声は気持ちいいけど、歌詞でひねってるパターンね、ちょっとあざといかも、下ろした前髪で目隠してる系の人ね」くらいに思いっきりタカをくくってたのですが、彼を絶賛する記事をたまたま目にしてその流れでYouTubeをチェックしたら、気がついたら再生2時間。みたいに急激にのめり込んだ次第。
気持ちのよい声。楽器操作は天才系。八重歯がかわいい。才能全部乗せでやばい
幼少期から上げているYouTubeは、主にカバーのピアノ弾き語り。洋楽から椎名林檎や竹内まりや、はたまた泰葉まで、昭和生まれもくすぐられる選曲。で、歌はもちろんなのですが特にピアノがやばくてですね。噂では譜面などには起こさず、耳で聴いたままで演奏しているとのこと。出た、天才系のやつ。確かにピアノを弾き語る姿は非常に自由でとにかく楽しそう。ステイホームで始めたMYキーボードにCDを乗っけてちょっとでもあやかりたい、そんな気持ちにさせる魅力がマーベラスな人なんです。
ちなみに、動画では曲にちなんだ小ネタを仕込むことが多くて（平井堅を歌うときは髪をドレッド風にして髭描いたりとか）、普通の人がやったらスベっちゃう類だとは思うんですが、それすら様になっちゃうルックスもまあずるい。令和の今、長髪にカチューシャして様になる人って藤井風さんしかいないですよ、多分（そのようなTwitterでの投稿も散見されました）。
ちなみにYouTubeにはサックスを吹く動画も上がってまして、これもかなりヤバい。どうでもよい話かとは百も承知ではありますが、私は高校生時代からサックスを吹いていまして、その凄さがさらによく分かっちゃうんですが、あれだけピアノが弾けて、且つこのサックスの吹奏レベルはちょっと異常。
もちろん、もっと上手な人はごまんといるのですが、例えばピアノが第一外国語、サックスが第二外国語だとして、週一だけのドイツ語の授業で、普通にドイツの人と会話できるようになっちゃってる、みたいな凄さというか。わかりづらい？ ですよね。要するに運動神経というか音楽神経がすごいというか、イチローが打者では世界レベルなのにピッチャーやっても140キロの球を平気で投げちゃう運動神経みたいな。もっとわかりづらい？ というわけで藤井風あやかりたくて、MYサックスとともに写真撮っちゃいました。
藤井風を知りたくなったらYouTubeをチェック！
音楽業界のみならず、各界騒然の藤井さんですが、実は今まで歌番組などの出演や雑誌などの露出が極端に少なく（武道館公演まで成功させてるのに！）、音源なども含めたすべての情報は公式のYouTubeチャンネルに集約しているようでして、「どんなルックス」「歌声？」「ピアノ弾く男子っていいよね」等々、大小すべからく興味を持った人はYouTubeをチェックしてみてください！
エキスパートエディター 岩﨑僚一
Oggi・Domaniブランド室エキスパートエディター。20年近く、雑誌、ウェブ、写真集、書籍など数々の編集を経てきましたが、エキスパートになったのは二日酔いだけ。ちなみに最近、ふと一週間ほど断酒をしたら（成人以降初めての経験、、、、）体重は落ちるわ体調は抜群だわで良いことしかないです。で、三週間そのまま経過。もはや二日酔いも卒業の勢いで、私は一体、何のエキスパートなのでしょうか、、、。
