ルール|「異なる素材感」で上質でぬくもりのある白を重ねる
目指すのはこのスタイル!
「白」の素材感の違いや重なりを楽しむ冬の着こなしの軸になるのは、なんといってもカシミアニット。今ならゆるっとしたニットに、ワイドパンツとコンバースを合わせて今シーズンらしいカジュアルをつくりたい、とイメージ。白のパンツはキレのいいセンタープレス入りをチノパン感覚で投入。バニラ色とピュア白の配分など「白の濃度」にも敏感になって。
基本アイテムはざっくり白ニット
左:カシミアに特別な起毛加工をほどこし、ファーのように繊細でふわっとした風合いを実現。縫いしろのないホールガーメント仕立てで着心地も抜群。ニット/P81モデル着用分と同じ
右:カシミアをローゲージでざっくり編み上げたリュクスなVネックニット。よりリラックス感のある着こなしを目ざすならこちら。ニット¥142,000(ストラスブルゴ〈クルチアーニ〉)
STEP1|ゆるっとしたワイドパンツを合わせ、トレンドのバランスに導く
上下ともゆるっとワイドなバランスの着こなしが今の気分。そこでメンズっぽいウールのワイドパンツをチノパン感覚で合わせます。すとんと落ちるラインとセンタープレスが全身に立体感とキレをもたらし、まったり感を払拭。
【other choice♪】通勤しようにするなら細身ストレートにアレンジ
仕事の日は、きりっとした印象の細身ストレートのパンツにアレンジ。起毛感のあるニットとコントラストがつくよう、なめらかなウール素材を選ぶのは休日と共通。パンツ¥29,000(Theory〈Theory〉)
STEP2|バニラ色のストール&コンバースを投入し、黄みの濃度を一気にアップ
ふわっとマットなニットと差がつく、なめらかで艶のきれいなストールをプラス。ハイカットの〝コンバース〟も、真っ白ではなくバニラ色に。全身の黄みの濃度を上げ、目ざしたい『カジュアル&リッチなムード』に近づけていきます。
【other choice♪】〝ジェイエムウエストン〟のローファーなら、ぐっと大人っぽく
バニラ色にわずかにグレーを含んだようなオイスター色のローファーなら、ぐっと気品高く大人っぽい雰囲気に。靴[オーダー価格]¥141,000(ジェイエムウエストン 青山店〈ジェイエムウエストン〉)
STEP3|ピュア白バッグ&ベレーで、全体の白のトーンをクリーン方向に最終調整
パキッと白く毛足の短いファーバッグとベレー帽で、全身の白のトーンにリズムをつけ、フレッシュに仕上げて。ベレーは黒髪の重さをカバーしつつ、顔まわりにさらにニュアンスを加える効果大。白のワントーンの精度を高めてくれます。
【other choice♪】グレージュのストールならシックな雰囲気に
黄みをセーブするピュア白の小物の代わりに、グレージュのストールを入れてもOK。上質なカシミア100%ならではの艶感が、表情を明るく演出。ストール¥68,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉)
さらに立体度を高める使えるテクニック
立体感のあるストールの巻き方で素材のリッチ感を際立たせて
後ろで交差させてひと巻きし、片方を輪の内側から引き出した小さな輪に、他方を通して整えた『ミラノ巻き』で、立体感とニュアンスを表現します。
Finish★ オール白コーデの完成!
ふわふわニットとなめらかなストール。表情の異なるカシミアの組み合わせからスタートし、真っ白なミンクファーバッグやバニラ色のコンバースで仕上げた着こなし。白の色調の繊細な重なりや、カジュアル感とリッチ感の絶妙なバランスが、ひと目で「素敵!」を印象づける。
ニット¥29,000(ヴァリアス ショールーム〈エイトン〉) パンツ¥54,000(チェルキ〈トモウミ オノ〉) 帽子¥7,000(クオリネスト〈ローレル〉) ストール¥68,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉) バッグ¥386,000(トッズ・ジャパン〈トッズ〉) 靴¥5,800(コンバース インフォメーションセンター〈コンバース〉)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2018年Oggi2月号「この冬こそ、『ホワイトトーン』にデビューする」より
撮影/白川青史(モデル)、佐藤 彩(静物) スタイリスト/髙橋リタ ヘア&メーク/笹本恭平(ilumini.) モデル/矢野未希子(Oggi専属) 構成/須藤由美
再構成/Oggi.jp編集部