CanCamスタイリストまるちゃんのコラボ服へのこだわりがすごい!
みなさん、こんにちは!
CanCamスタイリストの丸林広奈です。
ここ1年、いろんなブランドさんとコラボして“アイテムをつくる”お仕事をいただく機会がすごく増えました。スタイリストのお仕事はもちろん大好きですが、コラボのお仕事も本当に本当に楽しくって!
選ぶ生地の質感がほんの少し変わるだけで、洋服の表情は大きく変わるし、ミリ単位の調整で服のシルエットがどんどん美しく変化していく。
お洋服一枚ができていく過程を見て、知って、自分も参加させていただいて……モノづくりの奥深さに夢中になっています。
「まわりと差がつく」だけど「使い勝手よくオールマイティ」なブラックワンピースが作りたい!
先日、素敵なオケージョンアイテムが豊富にそろうブランド、“Kaene”さんとコラボし、ブラックワンピースを作りました。私自身、すでにいろいろなシーンで活躍させています。
ブラックワンピースといえばパーティシーンの定番服ですが、いろいろなシーンに対応させたくてシンプルなデザインを選ぶと「周りと一緒」「人とかぶる」。だけど、デザイン性の高いものだと今度は派手すぎて「使い勝手が悪い」。ハレの日にまとう大切な一着なのに「コレ!」と思えるものがなかなかないんですよね。
だからこそ! “おしゃれでたくさん着られる”ブラックワンピースをつくりたい。「まわりと差がつく」だけど「使い勝手よくオールマイティ」。とにかくこの点を意識してコラボに挑戦しました。
特にこだわりを詰めこんだのが“袖”のデザイン。袖以外にもこだわりポイントは山のようにあるのですが、ありすぎて連載を何回消費しても終わらないと思うので(笑)。ここはぐっと“袖”にフューチャーして、こだわりをお話させてください。
【こだわり袖_1】
女っぽい♡ だけど抵抗感ゼロの“絶妙シースルー”
華奢な女性らしさが感じられるワンピースに仕上げたいと思ったので、適度な“肌見せ”は必須ポイント。でも“見せすぎ”には抵抗を感じてしまうもの。肌感を演出しつつ、決して透けすぎない。そのニュアンスを実現させるために、目の細かなチュールレースに小さなドット柄が刺繍されている素材を選びました。すると、腕を出すことに抵抗がある人も「これなら大丈夫!」と思える見え方に。
ただのチュールだと寂しく見えるし透けすぎちゃうし、大柄レースだとなんだか老けるし透け感が物足りない…。細かなチュール×ミニドット、この掛け合わせが絶妙シースルーの最適バランスだったんです。ドット柄は程よい大人かわいさを生むアクセントにも。カジュアル好きさんもきれいめ好きさんもキュンときちゃうはず★
【こだわり袖_2】
フレア部分に注目! ドットチュールレースを贅沢に“二枚重ね”♡
肘の少し上から袖口が自然に広がる、切り替えフレアデザイン。1で語ったドット柄レースを、フレア部分では重ねづかいしました。袖の中にも透け感のバリエーションを持たせて“差のつく”デザインに。レースを二重づかいしたら、フレアの揺れ方がぐんと美しく変化してびっくり!
生地の使い方ひとつでこんなにも洋服の印象が変わるんだな、と感動しました。動くたびに袖口が重なりあうように揺れる、甘すぎない品のいいボリュームフレアの完成。これも、ほかにない“変わり映え”ポイントなんです。
【こだわり袖_3】
オールシーズンいつでも着てほしい♡ 細リボンにも要注目!
袖の切り替え部分には、透け感チュールをふんわり結ぶようにリボンをあしらいました。はじめはトレンド感のあるベロアリボンにしようかなと考えていたんです。でも、ブラックワンピースを着るシーンは決して冬だけじゃないんですよね。一年中いつだって活躍してくれるワンピースにしたい! そう思い、グログラン素材のリボンに。
あたたかな季節には軽快さを、そして寒い季節にはクラシカルな雰囲気を感じさせくれる! そんなリボンをプラスして、オールシーズンでワンピースの魅力をUP♪
…と袖に限定しても、こだわりネタを延々と語り続けられそう! 本当に使える、渾身の一着です。ぜひCHECKしてみてください♡
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コラボのお仕事に携わり、モノづくりの裏側を知るようになって、これまで以上におしゃれが好きになりました。服づくりに携わっている人たちって、カッコイイ! 私ももっともっと頑張ろうと思わずにいられない、仕事にも洋服にも仕事にもaddictが止まらない感じ…!! っていうのかな。本当に貴重な経験をさせていただけて感謝です。
日々考えているおしゃれのアレコレ、コラボアイテムにぎゅぎゅっと詰め込んでいます! 皆さんの元にこの想いが届きますように♡
初出:しごとなでしこ
丸林広奈 CanCamスタイリスト
1992年生まれ、福岡県出身。2012年、CanCamスター読者として誌面に登場すると瞬く間に読者から圧倒的な人気を集め、2013年にはなんとCanCamの表紙モデルに抜擢され大きな話題を呼ぶ。そのファッションセンスをかわれ、現在はCanCamスタイリストとして活躍中。誌面コーディネートはもちろん、本人の私服スタイリングにも多くのファンが。ファッションだけでなく、ビューティやライフスタイルまで注目を集めている。
Instagram→@hironamarubayashi