Oggi ファッションエディター 小林 文が、三度のご飯より好きなお笑いについて、あーでもない、こーでもないと語ります。
内村光良監督の最新映画『金メダル男』に行ってきました
皆さんは休日は早起き派ですか? それともゆっくり派ですか? 私は自慢じゃないけれど後者です。もちろん、早朝撮影があるとか(仕事なので当たり前ですね)、友人の結婚式が午前中の早い時間からあるとか(友達を失いますからね)なら早起きしますが。特に土曜日は、前日のハナキンはお酒を心置きなく楽しみたいので、早起きはムリ! 予定も午後からしか入れません。
そんな私が10月22日の土曜日は早起きをしました! といっても、8時くらい。毎週朝7時からヨガに行っているという友人には「そんなのちっとも早起きではない」と一蹴されました(苦笑)。
さて、なぜ早起きをしたかっていう本題に入ります。10月22日は内村光良監督の最新映画『金メダル男』の公開初日だったんです。当初、午後の時間帯でネット検索していたのですが、よくよく調べたら「10時からの回の上映後、初日舞台挨拶を生中継します」という文言を発見。内村監督、キャスト陣が舞台挨拶するTOHOシネマズ六本木とTOHOシネマズ系の全国の映画館をつなぐとのこと。かなり悩みましたが、ハナキンはお酒の量を少なめにして早起きすることに決めました。
随所ににじみ出る、ウッチャンらしさ
映画のネタバレになってしまうので詳しい内容は書きませんが、ひと言で感想を述べるとすると、「ウッチャンらしいな」(敬意を表してウッチャンと書きます)です。キーパーソンとなるような役も、ほんのワンシーンしか出てこないようなちょい役も、ウッチャンらしい配役。イイ意味でコントの延長のような作品でした。ウッチャンは元々チャップリン映画が好きで、映画に携わる仕事を志して熊本から上京してきた、というのは有名な話。だからこそ、コントも映画もたぶんそんなにウッチャンのなかでは、「イイ意味」で別物ではないのだな〜と、映画を観終わって思いました。
そして、上映後、待ちに待った舞台挨拶の生中継の時間に。舞台のそでから登場したウッチャンは最高に色っぽかった。。。顔が整っているわけでもないのに(失礼ですね)、あんなに色っぽいのは、コントにも映画にも、仕事に真摯に向き合って長年積み上げてきた歴史が立ち居振る舞いににじみ出ているからなのでしょう。「どんな感想でもいい。良いこと、悪いこと、なんでもいいからまだ観ていない人に伝えてください」と呼びかけたその言葉もウッチャンらしくて、胸がぎゅーっとなりました。
そして、ネタバレしちゃうので詳しくは書きませんが、最後の横断歩道のシーンは実際にウッチャンが四谷三丁目の交差点でみた光景だったそう。
そんなほっこりエピソードを聞けたのも舞台挨拶ならでは。やっぱり早起きって三文の得、みたいです。
初出:しごとなでしこ
小林 文 ファションエディター
5年半の間営業職として勤めた会社を退職後、Oggi編集部へ。編集アシスタントを経て、Oggiのファッションエディターとして独立。リアル読者だったOL経験をいかして、日々楽しみながら邁進中。1985年生まれ、名古屋出身の31歳。インスタグラムは@kobayashi_bun