30歳からは、もっと自由に! もっと大胆に! ジャケットは、名刺代わりになる1枚を。お気に入りの一着に出合うために、今さら聞けない&知っておきたいジャケットについての7つの常識をご紹介します。
[1] いいジャケットは「肩」が違うんです!
「ジャケットは肩で着る」と言われるほど、肩のシルエットやフィット感は重要。30歳からは10万円台のジャケットを手に入れて、その違いを肌で感じてみるのもいい経験に。セレクトショップで見つかる仕立てのいいジャケットは今っぽさも兼ね備えていておすすめ! 今回ご紹介するのは、世界中のブランドの展示会をまわったドゥーズィエム クラスのバイヤーがほめちぎった2016年スタートのNYブランド、KHAITE(ケイト)のジャケット。
あえて、カットソーとニットスカートのカジュアルな着こなしにはおって、こなれ見えを狙って。ジャケット¥150,000(ミューズ ドゥ ドゥーズィエムクラス 丸の内店〈ケイト〉) カットソー¥3,300(プチバトー・カスタマーセンター〈プチバトー〉) スカート¥30,000(ボウルズ〈ハイク〉) 時計¥310,000(オールブルー〈ベル&ロス〉) リング¥14,000(ジュエッテ)
バイヤーの心を射止めたイチ推しの1枚です!
「『ジャケットならKHAITEが一番!』とバイヤーが大絶賛するジャケットです。生地と仕立てがとにかく完璧でダブルボタンに肩パッドのデザインも堅苦しくなくモダン」(ドゥーズィエムクラス プレス佐藤さん)
肩かけスタイルこそいいジャケットで差をつける
「流行りの肩かけのジャケットスタイルこそ、肩の形がものを言います。仕立てのよさが一目瞭然な一枚。あえてニットスカートのようなカジュアルなものに合わせたいですね」(スタイリスト入江さん)
[2] 基本中のキホン! シングルorダブル
今一度ジャケットのシングルとダブルの違いをおさらい。ボタンが1列のものがシングルブレステッド、2列に並んだものがダブルブレステッドと呼ばれる。ダブルジャケットのほうが重厚感のある印象に。その中でも人気の金ボタンにネイビーのマリンジャケットは、もともと海軍の軍服が起源。ダブルは風の侵入を防ぐものとして機能していたよう。
シングル
ジャケット¥52,000(THIRD MAGAZINE)
ダブル
ジャケット¥36,000(TOMORROWLAND〈MACPHEE〉
[3] 意外と知らない!? ジャケットのパーツの呼び方
ジャケットのパーツは、買い物中に店員さんの口からあがったりもするワードなので、覚えておけばスムーズ。このジャケットの場合、セミピークドラペル、サイドベンツ、パイピングポケット、などパーツごとにさらに種類がわかれる。
・ショルダーライン
・カラー
・袖山
・アームホール
・ラペル
・フロントカット
・バックシーム
・ベント・ベンツ
ジャケット¥150,000(ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店〈ケイト〉)
[4] 「ジャケットといえば」のTheoryが愛される理由
パンツと並んで、Oggi読者の支持を集めるTheoryのジャケット。PRの高原さんに、おすすめアイテムとともに、こだわりについて聞きました。
ジャケット各¥48,000(Theory)
「まず、何年も愛されているのがノーカラージャケット。左上は春から継続の人気の型です。支持されているフィット感のあるシルエットは、2WAYストレッチ素材を使用することで、着疲れすることなく、ひじ部分が伸びることもほとんどありません。Theoryでは定番の生地なので、合わせるボトムも豊富にそろいます。左下のセミロング丈の新型テーラードジャケットは襟開きのシャープさや、女性らしい絞られたウエストなどTheoryのDNAを体現した一枚です」(Theory PR 高原さん)
[6] ジャケットにこだわりのある2018年デビューのNEWブランド
ジャケットに真摯なブランドを挙げるなら? ぜひトライしてもらいたいニューカマーはこちらのふたつ!
YLEVE|イレーヴ
体の曲線を生かす立体的なパターンで仕上げたシルエットがこだわりのブランド。このジャケットはメンズのパターンと仕様で、メンズのテーラード専門の国内にある工場でつくられている。ジャケット¥78,000(アングローバル〈イレーヴ〉)
Cabana|カバナ
ブランド名はリゾートにあるコテージから由来したもので、シーンを選ばないジャケットを提案。充実した内ポケットや、襟を立てたときのラペル裏の配色など小技が効いている。ジャケット¥89,000(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈カバナ〉)
[6] モード派から浸透中! ジャケットをウエストインして着こなす新発想
モードなフィールドからは、ジャケットをシャツ感覚でボトムにINする着こなしがランウェイやセレブの間で散見される2018年。ジャケットが自由なファッションアイテムとして浸透してきている証拠。
beautiful peopleの2018秋冬コレクションにて
[7] ジャケパンが進化! セットアップはジャケスカにシフト
セットアップで着るジャケットの提案が多い今年、注目すべきは、スカートとのセットアップ。ひざ下や、マキシ丈のスカートに、着丈の長いジャケットの組み合わせは、きちんとしつつ、今っぽさも叶えてくれるので大人のカジュアルにぴったり。Iラインシルエットでほっそり見えるのもうれしい。
着丈の長いジャケットとタイトスカートのロング&リーンが今っぽい。ジャケット¥88,000・スカート¥45,000(ストローラーPR〈ラシュモン〉) Tシャツ¥11,000(ザ テント代官山店〈マルシャル・テル〉)
ジャケット¥40,000・スカート¥38,000(ドローイング ナンバーズ 南青山店〈ドローイング ナンバーズ〉)
Oggi11月号「この秋ジャケットは『名刺代わりになる1枚』を!」より
撮影/三瓶康友(モデル)、魚地武大(TENT/静物) スタイリスト/入江未悠 ヘア&メイク/川嵜 瞳(PEACE MONKEY/香川分)、桑野泰成(ilumini./土屋分、麻宮分) モデル/香川沙耶(本誌専属)、土屋巴瑞季、麻宮彩希 構成/堀 由佳、正谷優貴 再構成/Oggi.jp編集部