ランジェリーの魅力に目覚めたきっかけ
以前はランジェリーにこだわりがなかったという蛭田さんですが、作品を書き上げた後はランジェリーを手作りしてしまうほどに。一方の石田さんは、6年前にミュージカル『RENT』でストリッパー役を演じたことがきっかけで、ランジェリーの魅力に目覚めたといいます。
「胸やお尻の曲線美など、女性の体の美しさを改めて実感しました。理想は、補整しなくてもハリのあるナチュラルな胸。ランジェリー選びも重要ですが、筋トレで胸筋を鍛えることも忘れません」(石田さん)
そんな2人のランジェリーへのこだわりを聞いてみると、
「やっぱり体がキレイにみえるもの。モデルという職業柄、タイトな服を着ることも多いので、服にひびかないシルクのシンプルなランジェリーが好きです」と石田さん。
現在38歳の蛭田さんは、20代の頃と比べてランジェリーへの考え方も変わってきたそう。「20代から30代前半までは胸を寄せて上げるというのを意識していたんですが、最近は肌触りやつけ心地が重要。ラクできれいに見えることが大切になりました」(蛭田さん)
デザインの違うブラとショーツの組み合わせもあり!
実は、ブラとショーツは上下バラバラで買うことが多いという石田さん。
そんな石田さんに「よく病院に運ばれたときに下着の上下がバラバラだったら恥ずかしい、なんて言うじゃないですか。それをあえてバラバラで買うなんて新鮮でした! コーディネートのコツを知りたいです」と蛭田さんも興味津々。
「海外、特にアメリカだと自分の好きなブラとショーツを組み合わせて買えるようになっているんです。洋服にバッグをコーディネートするような感覚で選べば大丈夫。基本的には、ランジェリーは他人には見えないもの。だから思い切って好きなのを着ていいし、正解なんてないので自由に楽しんでいいと思います」(石田さん)
また洋服を美しく引き立てるのもランジェリーの重要な役割ですが、秋冬のニットに合わせるランジェリー選びのポイントは?
「ざっくりしたニットの肩からチラッと見せブラがのぞいているのはかわいいですね」(石田さん)
ランジェリーは強さやパワーを与えてくれる「お守り」
お気に入りのランジェリーをつけた日は、なんとなく気分が上がるものですが、石田さんにとってランジェリーは「お守り」のようなものだといいます。
「そんな風に思うようになったのは、『RENT』で初めてお芝居に挑戦したことがきっかけ。すごく不安だったんですが、ストリッパーという役柄に合わせて、見えてもかわいいブラを着用しました。そのおかげで堂々と舞台に立つことができました。胸がきれいに見えるブラをつけると、背筋が伸びるし、パワーをもらえます」(石田さん)
また蛭田さんは、エネルギ—が落ちているときに、気持ちや生活を建て直すきっかけとしてランジェリーを活用。
「特にプロにフィッティングしてもらうと、新たな発見がありますよ。フィッティングルームの大きな鏡の前に下着1枚で立つというのは、結構ヘビー。“こんなところに余計なお肉が”とか自分と向き合わないといけないので、気持ちが引き締まります」(蛭田さん)
ランジェリーが現代女性の呪縛を解放!?
「他人からは見えないけれど、常に肌に触れているものだからこそ、私たちの深い部分に関わってくるのがランジェリー」と蛭田さん。
『フィッターXの異常な愛情』は、アラサーの主人公・颯子をはじめとする登場人物がランジェリーを通じて変化、成長していくストーリーですが、
「現代の女性たちには、社会の目や自分自分の思い込み、年齢など、いろいろな呪縛があります。ランジェリーには一般的に体を“締め付ける”というイメージがありますが、逆に、ランジェリーによってその呪縛を解き放ってほしいです。本を読んだ後に、気持ちが前向きになってもらえたらうれしいですね」(蛭田さん)
<書籍>
『フィッターXの異常な愛情』蛭田亜紗子/著 小学館文庫 264頁 定価626円(税込)
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