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LIFESTYLE

2026.10.02

日本でも人気急上昇中!「ピックルボール」ってどんなスポーツなの?

街の中にコートがあって、初心者も始めやすいピックルボール。自然に会話が生まれるコミュニケーションスポーツとして、日本でも人気急上昇中です!

〝しごでき〟な人から始めてるスポーツ! 世界を席巻するピックルボール

ラリーが続きやすく、初心者でも幅広い世代で楽しめるアメリカ発祥のスポーツ、ピックルボール。友達や仕事仲間と一緒にプレイすればもっと仲良くなれるはず!

教えてくれたのは…

畠山成冴さん

▲プロピックルボール選手・畠山成冴さん
はたけやま・なさ/1997年生まれ。幼少期からテニスで全国制覇。社会人になるとテニスとスカッシュを掛け合わせたパデルで全国制覇。2024年からピックルボールを始め、初出場の大会で日本人最高成績タイを記録。世界最高峰ツアーであるPPA Tourの契約選手として国内外の大会で活躍中。

肩書きも年齢も問わない新感覚スポーツの正体は?

Oggi編集部(以下Oggi):ピックルボールって、最近あちこちで耳にするんですが…。どの国のスポーツなんですか?

畠山さん(以下敬称略):ピックルボールは1960年代にアメリカで生まれたスポーツです。もともとはシニア向けのスポーツとして親しまれていたんですが、コロナ禍を機に非接触のスポーツとして注目され、この数年は広い世代で人気急上昇中。ビル・ゲイツやテイラー・スウィフトといった、セレブたちがプレイしていることでも話題になっています。アメリカでの競技人口は5000万人近くとされていて、今、最も急成長しているスポーツのひとつですね。

Oggi:世界的に人気なんでしょうか?

畠山:アメリカでは公園にもコートが増えていますし、メジャーリーガーが自宅に専用コートをつくってしまったなんて話も。さらに近年は、特にアジアで競技人口が急増しています。ベトナムでは人口の3割にあたる約3000万人がピックルボールを愛好し、認知率は90%を超えているとか。

Oggi:そんなに!? 日本で注目され始めたのは、この1~2年ですかね?

畠山:そうですね、アメリカでのブームに目をつけた実業家たちが日本に持ち込んで、感度の高いビジネスパーソンを中心に広がりつつあります。大都市には専用コートがどんどん増え、この1年で競技人口が爆発的に増えているという調査も。芸能人やアスリートでもハマる人が続出しているそうです。実は、僕が始めたのも約2年前。大会やプロスポーツとしての土壌も整ってきて、現在はプロ選手として活動しています。

Oggi:それはスピーディな展開! ますます興味がわいてきました。基本的なことからお聞きしたいんですが、まず、ラケットを使うスポーツなんですよね?

畠山:はい。「パドル」と呼ばれるラケットで、穴の開いたプラスチックボールを打ち合います。コートの広さはバドミントンのダブルスと同じ。ボールのスピードが出すぎず、初心者でもラリーが続きやすいので、最初から「楽しめた!」という成功体験を得やすいんです。

Oggi:へぇ! スポーツが苦手な私でも、できるでしょうか…。ルールは、テニスやバドミントンとは異なるんですか?

畠山:はい、いくつか独自のルールがありますが、最も特徴的なのは、ネット際に「キッチン」と呼ばれるゾーンがあること。このエリアではボレー=ノーバウンドのボールは打てません。つまり、相手のキッチンに落ちるように狙ってボールを打てば、相手はスマッシュが打てず、点を入れにくくなるということ。プレイに少し慣れてくると、コート全体を走り回るというよりは、お互いにキッチンを集中的に狙い続けるゲーム展開になります。的を狙うという意味では、ゴルフやダーツに近い感覚もあるかもしれません。

ピックルボールってどんなスポーツなの?

●穴の開いたプラスチック製のボールを、「パドル」と呼ばれるラケットで打ち合う
●コートの広さはバドミントンのダブルスと同じ。ネットはテニスより少し低め。
 フォームやショットはテニスに、ラケットやボールは卓球に似ている
●シングルスorダブルスで行い、一般的には1ゲーム11点先取・2ゲーム先取で勝利
●独自のルールは①サーブは下から ②ノーバウンドで打ってはいけないゾーンがある ③サーブ側もリターン側もラリーの1打目は必ずバウンドさせてから打つ、等

推計競技人口は33万人! 人気急上昇中のスポーツ

国内におけるピックルボールの推計競技人口は2026年時点で約33万人。前年の約4.5万人から1年でなんと7倍に急増! 興味を持つ潜在プレイヤーは約1189万人と伸びしろは無限大。「テニスプレイヤーの7割がピックルボールに興味を持っているというデータもあります。来年には競技人口100万人に届くのでは?」(畠山さん)

ピックルボール 競技人口
(ピックルボールワン調べ)

なぜ、実業家たちに注目されているの?

Oggi:なんだかちょっと、複雑そうですね…?

畠山:いえいえ、最初はラリーするだけで十分楽しいので、難しく考えなくてOK。激しすぎず体への負荷も適度なので、スポーツ経験や年齢に関係なく、さまざまなバックグラウンドを持つ人が一緒に楽しめるんです。そんなこともあって、ビジネスパーソンたちの間では、コミュニケーションスポーツとしても注目されています。

Oggi:どういう意味ですか?

畠山:プレイすることで、相手との距離がグッと縮まるんです。チームメイトや対戦相手と、声をかけ合うシーンが多いですし、ナイスプレイを称えたりミスしたときに励ます目的で、パドルを軽く合わせる「パドルタッチ」という特有の文化もあります。たとえば取引先と、会食前にサクッと1時間だけプレイして交流を深めたり、福利厚生や社内のチームビルディングとして取り入れたり。人とのつながりを生むツールとして多くの企業が関心を寄せています。

Oggi:たしかに、一緒に汗を流せば、仕事相手とも業種や役職の壁を越えて仲良くなれそう! これまでは、仕事相手とのスポーツといえばゴルフのイメージだったけれど、ピックルボールがビジネス交流の新定番になるかも⁉

畠山:その可能性は大いにありますよ。動きやすい服装さえ準備すれば、パドルやシューズはレンタルできますし、時間や荷物の負荷が少ないので初心者にもハードルは低いと思います。「ごはんに行きましょう」くらいの感覚で、「ピックルボールしてみませんか?」と誘えると思います。僕も会社員時代の同僚とピックルボールで汗を流してから、食事や飲みに行くことがよくありますよ。

Oggi:思っていた以上に、気軽にトライできそう! やってみたいと思ったら、何から始めればよいでしょう?

畠山:ピックルボールのコートがある専門施設などで開催されている、〝体験会〟に参加するのがオススメ。パドルの持ち方やルールをイチから教えてもらえると、上達が早いので。施設が近くにない場合はYouTubeなどでルールを学んで、知り合いを何人か集めて、体育館などでバドミントンコートのラインを活用して始めるのも◎。ピックルボールのサークルも全国的にどんどん増えています。

Oggi:パドルやシューズなどの道具は、レンタルでいいですよね?

畠山:はい。でも何度か試して続けたくなったら、マイパドルを買ってもよいかも。ファッション性が高くかわいいものもたくさんあって、使うとテンションが上がりますよ! さらに本格的な競技用のパドルまで、幅広いラインナップがそろう専門店もあります。

ピックルボール専用施設も続々オープン!

ピックルボールワン銀座新橋

ピックルボールワン銀座新橋

仕事の前後にも通いやすいアクセス!
新橋駅から徒歩3分。ゲーム利用のためのOneコートと、縦幅3/4のFunコートの2面あり。日本最大級の品ぞろえを誇るショップも併設。

住所:東京都千代田区内幸町1-5-2 内幸町平和ビルB1
TEL:03-4400-4117
営業時間:6:00~23:00
定休日:無休
利用料金:Oneコート¥7,000~/1時間 Funコート¥5,000~/1時間
https://ginza.pickle-one.com/

Sansanピックルボールコート池袋

Sansanピックルボールコート池袋

都内最大級のインドア&アウトドアコート
インドアコート3面とアウトドアコート4面があり、初心者向けの体験会も充実。Wi-Fi&電源完備のワークスペースも。

住所:東京都豊島区東池袋4-27-10 サンソウゴ池袋ビル4F
営業時間:インドア6:00~23:00・アウトドア9:00~21:00
定休日:無休
利用料金:インドア¥5,500~/1時間・アウトドア¥3,300~/1時間
https://sansan-pickleball.com/

PICKLR TOKYO TOYOSU

PICKLR TOKYO TOYOSU

世界No.1ピックルボール施設ブランド
アメリカのピックルボール専用の会員制クラブが、日本に進出! 公式サイズのインドアコート7面を備え日本最大級。天井が高く、のびのびプレイできる。ビジター利用も可能。

住所:東京都江東区塩浜1-2-2
営業時間:7:00~23:00(予定)
定休日:無休
利用料金:PLAYプラン入会金¥33,000・月会費¥22,000(ほか2プラン)、ビジターひとり¥2,500/1時間(4人以上から利用可能)
www.picklr.jp

「ファイアファイト」に注目! 手に汗握る観戦も楽しい

Oggi:プロのゲームも観てみたいです!

畠山:アメリカのPPA(プロピックルボール協会)という団体が開催する、プロツアーのアジア版が昨年スタートしました。今年9月にはクアラルンプールで大会があり、YouTubeなどで配信。僕もシングルス、ダブルス、男女混合ダブルスで出場予定です。1試合30分ほどと短いので、観戦しやすいのでは? 同じ会場でプロとアマチュアの試合が同時に行われるのも、面白いポイントです。

Oggi:ズバリ、試合の見どころは?

畠山:シングルスならプレイヤーがコート中をダイナミックに動き回るスピードや躍動感。ダブルスなら「ファイアファイト」と呼ばれるノーバウンドのボレー合戦ですね。テンポの速いラリーが至近距離で続く様子は、まさに手に汗握る瞬間! 今年7月に行われた東京大会の決勝では、なんと118回もボレーが続いて大いに盛り上がりました。「いつ、だれがアタックをしかけるか?」なんて緊張感も醍醐味のひとつです。

Oggi:それは目が離せませんね! 畠山さんご自身はテニス出身ですよね?

畠山:はい。僕以外にもテニスや卓球、ソフトテニスなどラケット競技の経験者が、プロの世界にどんどん流れてきています。テニス経験者は全身をめいっぱい使うシングルスが得意ですし、卓球経験者は鋭い反射神経を活かしたボレーが上手。それぞれのバックグラウンドをアドバンテージとして活かしています。

Oggi:そんな背景も知ると、より興味深いですね。

畠山:ピックルボールは競技寿命が比較的長く、大会では年齢別、レベル別で細かくカテゴリが分かれているので、何歳からでもメダルを狙えるチャンスがあるんです。日本代表のメンバーを見ても、テニスとの二刀流で活躍している16歳のホープ・佐さ脇わき 京けい選手、44歳で元プロテニスプレイヤーの藤原里華選手など、幅広い年齢の選手が活躍しています。藤原選手は一昨年にピックルボールに本格参入して、今年5月の国際大会では女子シングルスで、日本人初の金メダルを勝ち取ったんですよ。

Oggi:夢がありますね! まずは一度、体験してみます。

畠山:ぜひ! ピックルボールをやって「つまらなかった」という人にまだ会ったことがないんです。見るのも楽しく、やってみると想像以上に奥深い。そして仲間との絆も深めてくれるピックルボールの魅力を、体感してください!

Oggiピックルボールイベントも開催されました!

Oggiピックルボールイベント

Oggiでもピックルボールを特集するプロジェクト「OPC( Pickleball Club)」を始動。7月には「Sansanピックルボールコート池袋」で体験会が開催され、読者たちが集合しました。

Oggiピックルボールイベント

ボールを打ち合ううちに、初対面の参加者同士の会話も生まれて、笑顔あふれる会に。今後も多数のイベントを開催予定です。お楽しみに!

オッジェンヌも参加しました!

Oggiピックルボールイベント

覚えておきたいキーワード

1.パドルタッチ

パドルタッチ

パドル同士を軽くタッチすること。試合の開始・終了時には、ネット越しに相手チームと交わすのが基本。試合中、「ナイスプレイ!」と称えたりミスをしたときに慰めたりと、握手やハイタッチの代わりに広く使われるスポーツマンシップ表現。

2.ファッション性

パドル

パドルは色や柄が豊富で、選ぶのが特に楽しいアイテム。ウエアには特にルールはないが、おしゃれなテニスウエアorゴルフウエアをピックルボールに転用している人も。シューズはコートを汚さないため、靴底の色が指定されている施設が多い。

FRIDAY Original Paddle 各¥16,000~ 
問い合わせ先:ピックルボールワン銀座新橋

3.専門店

ピックルボール専門店

日本初のピックルボール専門店『SANNO SPORTS』では、海外トップブランドから国内メーカーまで350種類以上3000本以上のパドルを取り扱う。経験豊富なスタッフによるアドバイスのもと、自分に合った一本を選べる。

住所:東京都渋谷区宇田川町6-15 Animo Udagawa
TEL:070-5074-3669
営業時間:11:00~19:00
定休日:木曜
https://www.pickleball-shop.jp/

2026年Oggi10月号「Oggi大学」より
取材・文/中村茉莉花 構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

Oggi編集部

「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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