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FASHION

2020.09.25

アフターコロナで変わった【ファッション観・働く服】第一線で活躍するあの人に聞く「これからのおしゃれ、大切にすべきことはなんですか?」

「働き方もライフスタイルも、すっかり変わった今。これからのおしゃれで大切にすべきことは何かですか?」フリーキャスター/エッセイスト雨宮塔子さん、スタイリスト大草直子さん、ユナイテッドアローズ チーフマーチャンダイザー小松裕美子さんにお話を伺いました。

◆こだわっておしゃれすることは日々を大切に生きることにつながっていく

フリーキャスター/エッセイスト 雨宮塔子さん

『フランス人は10着しか服を持たない』という本が刊行されたのは、今からもう6年も前のことだ。今の気分でない服は着ない。自分を素敵に見せてくれる服しかいらない。外出するときは思いっきりおしゃれしたい。家にいるときもだらしない服を着ない…etc. 本を読んだ当時は正直、〝実践できたら素敵だけど現実はそうもいかないのよぉ〟と心の中で突っ込んでいた。が、世界中でコロナ禍に直面している今、この本のメッセージが素直に心に響く。

フランスでのおよそ2ヶ月のロックダウンの間、たぶん誰でもそうだったように、自分にとって何が大切で、何がそうでないかがはっきりしてきた。家族が健康でいられること、その家族との時間、自分にとっての働き方__。

ファッションに関しても同様で、例えば自分のスタイルではないけれど、仕事で使えそうと取っておいたものへの未練が吹っきれた。仕事用の服として無難を選ぶのではなく、とことん自分のスタイルにこだわってもいいのではないか。ひいてはそれはそのときそのときの仕事を、一期一会の出会いを、日々の暮らしを大切に生きることにつながるのではないかと思うのだ。

日々の暮らしを大切にしたいから、逆に買い足したいものもある。上質でラインもきれいな下着や部屋着。誰に見せるわけではないけれど、ほかでもない自分の気分を上げて満ち足りた時を過ごさせてくれるもの。ささいなことに以前よりもなお喜びを見出せるようになったのもロックダウン解除後だ。

先日久しぶりにパリ在住の女友達7人と再会した。それぞれ自分に最高に似合う、思い思いのおしゃれをして待ち合わせのレストランに集ったとき、皆なんて素敵なんだろうと思うと同時に、こうして再会できた幸せが身に染みた。

おしゃれって、自分だけでなく、周りも幸せにする力を持っている。

【Profile】フリーキャスター/エッセイスト 雨宮塔子
1970年生まれ。TBSアナウンサーとして活動ののち渡仏。2000年よりOggi誌面で約4年にわたり連載されたエッセイ『金曜日のパリ』は、現地での留学生活を瑞々しい筆致でつづり大評判となる。現在もパリを拠点にキャスター、エッセイストとして活躍。一男一女の母でもある。

◆真新しい日常のための「働く服」は、他人軸から自分軸へ

スタイリスト 大草直子さん

2020年の3月から3ヶ月を、きっとずっと忘れないと思います。

恐怖や不安もありましたが、実は私にとって深く濃い、「学びの時間」だったからです。スタッフを抱える経営者としての危機管理、3人の子供、外国人の夫__ 家族との向き合い方、そして、今まで以上に真剣に考えたのが「毎日着る服」のこと。

もちろん、「着手(きて)」として、シャツやワンピースとのつきあい方や距離感もそうですが、それよりも、スタイリストとしてこれまでと同じ伝え方でよいのだろうか、「新しい日常を迎えた女性たち」がどんな情報を必要としているのだろうか__ を考え続けた3ヶ月でした。

Oggiの読者のみなさまの中にも、リモートワークが中心になったり、と働き方がドラスティックに変わった方も多いのではないでしょうか。キリッと眉を描いたり、ジャケットを着て「働くこと」のスイッチを入れたり。そんなふうに過ごしていた朝の過ごし方も変化したかもしれません。ゆっくりコーヒーを淹れて、ジャケットではなく、ふんわりと着られて本当に必要なもの、「洗える」ブラウスで、ズーム会議に参加する__ なんという新しい日常でしょうか。働き方、そして「働く服」も変わったのです。

マナー、一緒に働く人たちのドレスコード。それまでは常識やT.P.O.など、「働く服」を決定するのは、モードや自分らしさ、個性ではなく「他人の目」=他人軸でした。働くことをあくまでも支える、というベースはそのまま、心地よさ、イージーケア、仕事のモチベーションを上げること…… そう、「自分軸」も加わったのが「新しい日常での〝働く服〟」なのです。

そう考えると、働くこと、「働く服」がもっと楽しくなってきませんか? 私も同じです。真新しい毎日を過ごすためのおしゃれを考えること、そのTIPSを伝えることにワクワクしています。

【Profile】スタイリスト 大草直子
1972年生まれ。大人の女性のファッションとライフスタイルのあり方を、リアルかつポジティブな視点で提案する当代きっての人気スタイリスト。ウェブマガジン『mi-mollet』コンセプトディレクター、自身のウェブメディア『AMARC』主宰など、活動は多岐にわたる。

◆本当に必要なもの、気分が上がるものを選び抜く目を鍛えましょう

ユナイテッドアローズ チーフマーチャンダイザー 小松裕美子さん

私たちユナイテッドアローズも、コロナ禍を経て日本のファッション市場は大きく変わると考えています。

テレワークの定着で今後もおうち時間が増えることを想定し、この秋は洗えるニットやカットソー、着心地のラクなウエストゴムのボトムなどを強化しています。またいっぽうで、お洋服が好きな方は今まで以上に、外出時のファッションを楽しむのではないでしょうか。

私自身、仕事でもプライベートでも限られた外出の機会だからこそ、気分の上がるお気に入りを着て笑顔で過ごしたい、と心から感じるようになりました。好きな人に会うときは、いつでもとびきり素敵な自分でありたいですよね。

今、世界的に市場のサステナブル化が進み、不要在庫をもたないこと=必要とされるものを必要な量だけ提供していくことが重要視されています。それはつまり、消費者側にとっても、今の自分に本当に必要なものを選び取る目が、これまで以上に大事になるということ。より自分らしい、研ぎ澄まされたおしゃれを構築するチャンスとなるのではないでしょうか。

【Profile】ユナイテッドアローズ チーフマーチャンダイザー 小松裕美子
1998年ユナイテッドアローズ入社。ショップ勤務、ディストリビューターを経て現職に。ウィメンズブランド全体の商品計画を指揮している。趣味は掃除と運動とお酒。「今は生活必需品を買い替えるなど、おうち時間を快適に過ごせるよう自宅を再編集しているところです」

2020年Oggi10月号「秋のトレンドは『ここぞ! 買い』の一枚を」より
撮影/倉本ゴリ(Pygmy Company) スタイリスト/縄田恵里 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部


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