一途な想いを伝えるならガガの「シャロウ」で。
最近話題になのが、2019年2月24日に行われたアカデミー賞でのこと。
映画「アリー/スター誕生」が歌曲賞(主題歌賞)を受賞し、主役を演じたレディー・ガガと、映画監督でありこの映画の主演もつとめるブラッドリー・クーパーの、今にもキスしそうなラヴラヴなパフォーマンス。
ガガの公式YouTubeにもしっかり動画がアップされています。曲の後半にご注目!
このパフォーマンスの3日後、ガガはアメリカのABCの人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライヴ」に出演し、ブラッドリーとの恋愛説を否定。
「映画がラヴストーリーであるため、あのパフォーマンスも計算して演じていたの」と説明していました。
本当でしょうか。
アカデミー賞では最前列に座っていた2人の間に、クーパーが2015年から交際しているモデルのイリーナ・シェイクが座り、二人をしっかり遮っていて、その雰囲気が実に怖かった。
▲アカデミー賞授賞式でのクーパーとイリーナ。左はクーパーの母親。
シェイクとの間に子供がいるにも関わらず、彼女と結婚しないクーパーですが、そもそも彼はアメリカの名門ジョージタウン大学を優秀な成績で卒業し、そこからロバート・デ・ニーロやショーン・ペンなど名優を輩出してきたアクターズ・スタジオに入り、経験を積んできた努力派。モテモテなのは当然なわけ。
アカデミー賞授賞式の数日前、2月19日にガガの広報担当者が『people』誌に芸能事務所に勤務しているクリスチャン・カリーノとの破局・婚約破棄を認めているから、ますますガガとクーパーの仲を怪しまずにはいられません。
パフォーマンスの間、瞬きせずにクーパーを見つめていたガガ。義理人情に厚く、恋愛に関しても、とにかく一途なガガ様。難病の線維筋痛症に苦しんでいた彼女を名作『アリー/スター誕生』のリメイク映画の主役に選び、輝かしい授賞式にまで導いてくれた恩人を「好きになるな」という方が難しいですよね。
サビの部分の歌詞の一部を訳すと以下の感じ。
水面を突き抜けたら
そこは私たちの世界
私たちはもう深みに入り込んでしまったの
浅瀬にいたのに
私たちはもう遠いところへ来てしまったの
自分が書いたラヴソングを愛して止まない恩人に歌ってもらえる幸せ。
この「シャロウ」は、果たしてガガとクーパーの幸せのラヴソングになるのか、それとも演じただけのラヴソングになるのでしょうか。
一番ドキドキしているのは、3月28日33歳のバースデーを迎えたガガ本人でしょうね。
TOP画像/(c)shutterstock.com
伊藤なつみ
国内外問わず超人気アーティストなど多数取材している音楽&映画ジャーナリスト。若手ミュージシャンたちからの信頼も厚く、プロデュースやディレクション、スタイリングetcにも幅広く活躍中。FIGAROjp.連載ほか、多岐にわたり活躍。日本ポピュラー音楽学会会員。料理の腕前はプロ級でコース料理でおもてなしも。
イラストはギタリスト、岡愛子画伯によるもの。