スタイリスト3人が対談 アラサーのための白シャツの選び方
渡辺智佳：元会社員ならではのリアルなスタイリングと、説得力のあるコーディネート解説に定評あり。
坂野陽子：女っぷりが冴える辛口スタイリングが人気。師匠は『Oggi』の表紙も手がける金子 綾さん。
兵藤千尋：『CanCam』での活躍を経て、今月号で『Oggi』デビューを果たしたリアルアラサー世代スタイリスト。
渡辺：どベーシックな白シャツ＝万能と捉えられがちですが、実は大人が着ると古くさくなりやすく、シャレて見せようとすると相当なテクニックが必要。だからアラサーになると難しく感じるのかも。
坂野：3人で数十枚の白シャツを試着してみましたが、大人になるとドロップショルダーや、少し襟を抜いて着られるタイプなど、今どきの抜け感要素が欠かせないと思いました。
兵藤：そうですね。けど、肩が落ちすぎていると着回しにくいし、襟が抜けすぎていると品性も欠けてしまうので〝程よく〟がいいですね。
渡辺：素材はパリッとしているものがよかったです。とろみがあると老けて見えがちだし、シワ加工が施されていると通勤にはカジュアルすぎてしまうから。
兵藤：色味も大事。黄味のある白はラフな印象でしたね。クリアな白がよいですが、青みが強すぎると安っぽく見えるので要注意！
坂野：襟や前立てもポイント。襟が大きいと途端に〝昔の人〟風に。襟が小さければ、立てても仰々しくないし、抜いて着てもすっきり。
渡辺：たくさん着比べてみて、後ろ姿まで女らしいことも大事だと実感。背中にタックがあるとないとでは大違い。
兵藤：理想をすべて兼ね備えていたのが〝ICB〟の白シャツでした！
「何十枚も試着して選んだ〝ICB〟のほんのり今どき顔シャツ。これがあればどんな着こなしもうまくいく！」
スタイリスト渡辺智佳さん
「白シャツだからこそ出せる大人の女らしさがある。印象美人を目ざすならやっぱり頼りにして正解」
スタイリスト坂野陽子さん
「ボタンをいちばん上まで留めたり、襟を抜いてゆるっと着たり…。アレンジ力の高さは随一」
スタイリスト兵藤千尋さん
さらりとまとうだけで好印象が手に入るのは、やはり白シャツならではの醍醐味。ほんのり今どきに更新されたベーシッ クなシャツが、自分らしい着こなしを容易に叶えてくれる。シャツ￥16,000（オンワード樫山〈ICB〉） スカート￥21,000（Liesse） イヤリング￥5,130（ジューシーロック〈JUICY ROCKOriginal〉） バングル［左手］￥15,000（TOMORROWLAND〈MAISON BOINET〉） ブレスレット［右手］￥32,000（スタージュエリー表参道店〈スタージュエリー〉）
【仕事の日】の〝印象美人〟な白シャツ演出法
白シャツはオフィスにふさわしい好印象アイテム。だけれど、ただ着るだけではふつうの人に。今の気分をさりげなくトッピングして、おしゃれで感じのいい装いをゲット！
スタイリスト渡辺智佳さん的仕事の日の白シャツ演出方法は…
白シャツ×白ジャケットで、程よく肩の力の抜けた今どきのきちんとスタイルに
「×ネイビージャケットはエターナルに素敵なコンビだけれど、今の気分には堅すぎる印象。白ジャケットであえてメリハリをつけないことで、女性ならではのやわらかさと、きちんと感を手に入れて」
シャツ￥16,000（オンワード樫山〈ICB〉） ジャケット￥36,000（ANAYI） パンツ￥13,800（シップス 有楽町店〈シップス〉） スカーフ￥16,000（フラッパーズ〈マニプリ〉） バッグ￥69,000（アダム エ ロペ〈オーエーディー ニューヨーク〉） 靴￥46,000（アマン〈ペリーコ〉） 時計￥28,000（アガット）
スタイリスト坂野陽子さん的仕事の日の白シャツ演出法は…
生真面目な印象がある白シャツを、オフショルニットのインに着て新顔レイヤードで意外性を狙う！
シャツ￥16,000（オンワード樫山〈ICB〉） 上に着たニット￥28,000（FUN Inc.〈VONDEL〉） スカート［共布ベルト付き］￥24,000（ドローイング ナンバーズ 南青山店〈ドローイング ナンバーズ〉） 〝メゾン ボワネ〟のベルト￥21,000・〝ニナ リッチ〟の靴￥81,000（フィガロ パリ 東京ミッドタウン店） バッグ￥160,000（アンテプリマジャパン〈アンテプリマ〉） 時計￥22,000（ダニエル・ウェリントン 原宿〈ダニエル・ウェリントン〉） バングル￥9,000（ビヨンクール 阪急メンズ大阪店〈アンプジャパン〉）
スタイリスト兵藤千尋さん的仕事の日の白シャツ演出法は…
ボタンをあえていちばん上まで留めてすっきり引き算。白×ネイビーも印象美人配色
「今っぽい小ぶりの襟だから、第1ボタンまで留めてお行儀よく。ボトムもスティックパンツでとことん品よくまとめました。ベルトはせずに、そではクシャッと。着こなし方で抜けをプラス」 シャツ￥16,000（オンワード樫山〈ICB〉） パンツ￥16,000（ルーニィ） スカーフ￥7,800（フラッパーズ〈マニプリ〉） バッグ￥48,000（FURLAJAPAN〈FURLA〉） 靴￥32,000（インター ショシュール〈サンテ ボレッラ〉） メガネ￥28,000（ブリンク外苑前〈クレイトン フランクリン〉） 時計￥20,000（ピークス〈ロゼモン〉）
2017年Oggi6月号「盛り方、引き方、くずし方…30歳、等身大の白シャツの着方、教えます！」より
【本誌掲載時スタッフ 撮影／須藤敬一(モデル)、坂根綾子(静物) スタイリスト／渡辺智佳、坂野陽子(f-me)、兵藤千尋 ヘア＆メーク／神戸春美 モデル／イーラン 構成／高橋香奈子】
初出：しごとなでしこ
