苦手な人との付き合い方は?「なんとなく苦手」を解決する方法【キャリアコーチ監修】 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. キャリアアップ
  4. 苦手な人との付き合い方は?「なんとなく苦手」を解決する方法【キャリアコーチ監修】

WORK

2023.01.29

苦手な人との付き合い方は?「なんとなく苦手」を解決する方法【キャリアコーチ監修】

苦手な人と付き合うには、まず「相手の何を苦手だと思っているのか」を明確にすること。本記事では「苦手だな」「嫌だな」と思う人とうまく付き合うためのコツを、企業向けにコミュニケーション研修を実施するキャリアコーチの菊池啓子さんにお聞きしました。

なぜ「なんとなく苦手」と感じてしまうのか

「なんとなく苦手」と感じてしまうのは、相手の「何が嫌なのか」を自覚できていないから。先日、Oggi.jpブレーンの方から、こんなお悩みをいただきました。

「私のことを好きじゃないだろうなーと感じる人との仕事が苦痛です。でもやらざるを得ない状況もあります。そういったとき心が乱されがちで、本来のパフォーマンスが発揮出来ないと感じたり、イライラしたり、自分の意見を言えなかったり、とにかく乱されます…。解決策ってあるのでしょうか? ぜひお聞きしたいです」(Yさん・愛知県・36歳/女性)

疑問を持つ女性
(c)Shutterstock.com

「苦手だな」「嫌だな」と思ってしまう人と関わらなければいけないのはストレスですよね。特に仕事の場面では、やらざるを得ないということが出てきます。苦手な人とうまく付き合うポイントを、キャリアコーチの菊池啓子さんに伺いました。

「まず、“そのひとを苦手だと思っている”ということを自覚しておきましょう。無理に好きになろうとしたり、嫌だなと思うのは悪いことだと、自分を責める必要はありません。すべての人に好かれるというのは、無理な話。色々な人との関わりの中で、誰しも相性の良し悪しがあるものだということを理解してください。これはおたがいさまです。

次に、“相手の何が苦手なのか”を、明確にしてみましょう。苦手だなと思っている理由が自覚できると、平常心を保ちやすくなります。苦手だと思っている状況に遭遇しても、“想定内のこと”として受け止められるので、心が乱れることを減らすことにつながるのです。

そして、“その人そのものが苦手”なのではなく、“○○という言動が苦手”という風に、自分のとらえ方をちょっとだけ変えてみましょう。これができると、苦手意識を小さく整えることができます。そのうえで、Yさんは自分がどのような人でありたいと思っていますか? 明るくほがらかであるとか、礼儀正しいとか、いつでも冷静とか。こんな人でありたいなというイメージはあると思います。

苦手な人の前でこそ、その自分であるように意識をして言動を選んでみましょう。苦手だなと感じるということは、相手がネガティブな反応を出しているから。そんな反応に引きずられて、Yさん本来の良さやパフォーマンスが発揮できないのは、もったいないことです。

イライラの原因がわかっていれば、冷静に対応ができるようになります。『そうそう、これは私がイライラしちゃう状況。だからこそ、ありたい自分の言動を選んでいこう』とすることで、ネガティブに影響されない自分になっていけますよ」(キャリアコーチ・菊池さん)

シチュエーション別「苦手な人との接し方」

苦手な人とコミュニケーションの取り方のコツは、相手と関わる“目的”を明確にすること。「なんのためにその人といるのか」がわかれば、相手との距離感も見えてきます。

1:苦手な人との接し方:職場編

職場で毎日会う人が苦手だと、ストレスを感じますよね。まず、職場の人は「一緒に仕事をする」ことが目的だということを意識します。仕事とは、“それぞれ力を発揮し役割を果たし成果を上げること”。仲良くなることが目的ではないのです。苦手な相手の役割と機能を理解し、自分の役割を果たして成果を上げることに集中してみましょう。

2:苦手な人との接し方:プライベート編

苦手だと思う相手と一緒にいる目的は、何ですか? 目的もメリットもないのであれば、一緒にいる必要はありません。そっと距離を置く・離れるという選択肢も。何かしらの目的やメリットがあるのであれば、苦手だと感じた時にそれを思い出してみましょう。

3:苦手な人との接し方:家族・親族編

家族・親族でも「合わない人がいる」ということは当たり前のこと。身内だと思うことで、ストレスが増えることもあり得ます。血がつながっていても、別人格を持っている他人です。そのうえで、自分が担える“役割”は何かを見つけて、役割として接してみましょう。

「苦手な人とうまく付き合える」人の特徴は?

苦手な人とのコミュニケーションの取り方が上手な人がいます。その人たちは3つの特徴を持っていました。

タブレットを持ってこちらをみる女性
(c)Shutterstock.com

1:「苦手なタイプ」を自覚している

苦手だなと思う言動は人それぞれ。自分にとってどんなことが苦手なのかがわかっていれば、そのような態度をとられたときの対処法を準備しておけます。

2:他人に期待し過ぎない

人それぞれ、「こうであればいいのに」という自分基準があります。そして無意識のうちに、この基準をクリアすることを他人に期待しているものです。「人にはそれぞれ都合があり、自分の基準を満たしてくれなくても仕方がない」と期待値を下げることで、他人に対するネガティブな意識は減っていきます。

3:自分の感情を素直に表現できる

嫌だなと感じることがあった時に、その場で率直に伝えることができます。伝え方のポイントは「あなたが嫌だ」ではなく「あなたの態度・言葉がこのような理由で嫌だ」という表現をすること。

「苦手な人」とのコミュニケーションの3つポイント

苦手な人と付き合う時には、次の3つを心掛けてみましょう

星が3つ
(c)Shutterstock.com

1:「好き」「嫌い」「普通」に仕分ける

関わる人を「嫌い」だと決めてしまうと、心の負担は増えていきます。そこで心の中に箱を準備し、「好きな人」「とても嫌いな人」と「普通の人」に仕分けをします。「とても嫌い」でなければ「普通」に入れる。このイメージを持つだけでも、苦手意識はぐっと減っていきます。

2:物理的な距離を置く

苦手な人と一緒に過ごさなければいけない時は、物理的に距離を置くこと。可能であれば、その人が後ろを向いているときなどに、“2mくらいなら近づけそうかな”と試してみるのもOK。距離が置けない時には、相手との間にノートやスマホを置くなどして、自分のパーソナルスペースを確保します。距離を置くことでおちついて対応ができるので、ストレスを減らし冷静に対応することができます。

3:「観察」をする気持ちで接する

苦手な人とは接点を持ちたくないものですよね。意識的にも無意識だとしても接点が減っていくと苦手な気持ちは増えていきます。ここは「観察」をする気持ちで、あえて接触頻度をふやしてみましょう。植物や虫などを観察する感じで、事実情報だけに注目をするようにしていきます。意外と受け入れられる特徴が見つかるものです。

最後に

人には相性があるもの。苦手だと感じる自分を責める必要はありません。ちょっとだけ視点を変えることで、他人に対するネガティブな捉え方を変化させていけるといいですよね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

※本記事はOggiブレーン会員に対して2022年10月に行った「働き方アンケート」に回答いただいたOggi読者の回答をもとにしています。

キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん

2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。

Twitter:@lotus_kikuhime

ライター所属:京都メディアライン

【関連記事】

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.14

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。