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2022.08.30

【医師監修】不妊治療は保険診療? or 自費診療? 結果が出にくい症状がある?〈妊活の正しい知識〉

保険を使って不妊治療するとき、結果がでにくい症状をあらかじめ知っておきましょう。薬剤や検査の回数制限についても解説。妊活の正しい知識をお届けする、浅田レディースクリニック理事長 浅田義正医師の妊活コラムです。

浅田レディースクリニック 理事長 浅田義正

保険で治療できる人と難しい人がいる!?

前回は、不妊治療の保険金給付についてお届けしました。

これから不妊治療をはじめられる方は、まず保険診療を選択する方がほとんどだと思います。しかし患者さんのからだの状態によっては、保険診療で治療をしても結果が出にくい方もいらっしゃるので、あらかじめ知っておくと、遠回りすることなく必要な治療を受けられるかもしれません。どんな方が気を付けたらよいか、今回はこのトピックを深掘りします。

保険診療で結果が出にくい症状は?

保険診療で結果が出にくい方は、卵巣内の卵が多く、排卵障害で不妊になりやすいと言われる「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の方。また、卵巣内の卵が少ない方や高齢の方に多い「AMH値が低い」方があげられます。

これらの方は、本来、薬剤の選定や検査をより丁寧におこなう必要があるのですが、保険診療では使える薬剤の種類と量、検査回数が限られているので、思うような結果が出にくくなります。保険で結果が出ない場合、自費診療へステップアップを検討してみてもよいでしょう。

自費診療の場合どのような治療になるのかといいますと、PCOSの方は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が懸念されますが、自費診療によって薬剤の選択肢が広がり、より安全に成熟卵を多数採卵することが可能となります。

AMH値が低い方は、血液中の女性ホルモン等を調節し、卵が育ちやすい環境に整えることから始める必要があります。時間をかけて十分なホルモンのコントロールをして、残り少ない卵を有効に使うという治療の選択が可能です。

診察する女医
(c)Shutterstock.com

保険診療で不妊治療する場合、なぜ薬剤や検査の回数に制限がある?

ところで、保険診療で不妊治療をすると、なぜ使える薬剤や検査の回数が限られているのかと疑問に思う方もいると思います。普段あまり気にしていないかもしれませんが、不妊治療にかかわらず、体調が悪くなり病院に行った場合も、保険証を提出して治療している場合は、同じように保険の範囲内の薬や検査で治療を受けています。

保険診療の場合3割ほどは自己負担ですが、残りはみなさんが納める健康保険料等でまかなわれており、財政を考慮した医療サービスの運用のためにルールが設けられていると考えていただければよいでしょう。

保険診療では治療の結果がでなくても、自費診療でできることはたくさんありますので、信頼できるクリニックへご相談していただければと思います。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

妊活について過去の記事はこちら

浅田レディースクリニック 理事長 浅田義正(あさだよしまさ)

日本でも有数の体外受精成功率を誇り、愛知・東京でクリニック展開する「医療法人浅田レディースクリニック」の理事長を務める。海外での体外受精研究実績を持ち、顕微授精の第一人者。妊娠という“結果“を重視した「浅田式」不妊治療を行っている。

浅田レディースクリニックHP


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