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LIFESTYLE

2022.09.09

〝30代前半最強説〟を唱える大塚 愛の仕事論とは?【DJ・サッシャがナビゲート Vol.3】

J−WAVEの人気ナビゲーター・サッシャさんが旬のミュージシャンと対談する音楽連載。Web限定版、今回のゲストミュージシャンは大塚 愛さん。『さくらんぼ』など、多くのヒット曲を生み出してきたシンガーソングライターでありながら、絵本作家や小説家、画家などクリエイターとしてのマルチな才能を発揮。第3回は大塚さんが考えるOggi世代について。

【働く私にMusik】35歳までは20代と同じと言っても過言じゃない! 自分の好きなことを思い切りやってほしい

大塚愛さん

◆Guest Musician:大塚 愛

おおつか・あい/1982年、大阪府出身。15歳から作詞・作曲を始め、2003年9月10日にシングル『桃ノ花ビラ』でメジャーデビュー。同年12月にリリースした2ndシングル『さくらんぼ』が大ヒットしブレイク。翌’04年には日本レコード大賞最優秀新人賞受賞、NHK『紅白歌合戦』に初出場する。シンガーソングライターとしての活動のほか、〝AIO〟名義で楽曲提供なども行う。’19年からは本格的に油絵の活動をスタート。現在、最新オリジナル・アルバム『LOVE POP』が好評発売中。

心と体のアンバランスさに戸惑いながらも
抜きどころがわかってラクになった30代

サッシャさん(以下、S):『Oggi』は30代がメイン読者層になるのですが、大塚さんにとって30代って改めてどんな年代ですか?

大塚さん(以下、O):私的には35歳までは20代と思っていて、それ以降が30代という感覚です。

S:なるほど! 35歳から先は違うんですね。

O:いきなり猛スピードで、あっ… 30代だなっていうことを実感します(笑)。振り返ってみると35歳までって、全然、20代に見えるなって思うんです。肉体的、精神的な部分も含めて元気だったし、全体的に20代って言ってもいいんじゃないかなって。

S:じゃあ35歳までは20代だと思って、一生懸命全力で走ったほうがいいですね。

O:そう思います! 自分のやりたいことをやって、奇抜なこともやっていいんじゃないかなって思います。私的には30代前半って、相当〝最強〟だなって思うんです。

経験も踏んでいるからこそ出る色気は、30代にならないと手に入れられないものだったりします。その色気を手に入れつつ、かつフレッシュさも残る30代前半って〝最強〟ですよ!

私は30前半にのころは出産していて、すべてを子供に捧げていたので、もしそれがなかったら海外旅行をたくさんしたかったですね。みなさん、時間のあるうちに、ぜひ!

S:仕事の上ではどうでしたか?

O: 20代って、謎の不安があって、自分で自分の首を絞めている部分もありました。神経質になってピリピリしちゃうとか。そういうのが一回落ち着いて、30代になるとコントロールができるようになってきて。そうかと思いきや、今度はどんどん体がしんどくなる。

だから、心までつらくなるとやっていけないので、「まあこのくらいでいいんじゃない」という妥協するポイントとか、「そこまで頑張ってもあんまり変わりないよ」という判断ができるようになるとラクになると思います。

S:一生懸命に仕事することは大切だけど、それと同じくらい抜きどころも大切ですよね。

O:本当、そう思います。

S:大塚さんはプロデューサー目線の強い方ですけれど、全部自分でやろうとすると大変ですよね。どうやって仕事を進めているのでしょうか。

O:最終的に楽曲の良い悪いみたいなものは自分で判断したいですけれど、それ以外の営業とかは苦手なのでお任せです(笑)。

S:曲を最終的に自分で決めたいというのは後悔しないためですか?

O:そうですね。自分でいいと思えない曲を周囲から絶賛されても出したくないですね。

S:それできっと売れたとしても納得できないし、売れなかったら人のせいにしてしまいますよね。

O:そうなんですよね。過去にそういう経験をしたことがあるので、今回の『SMILY2』は私にとってはセカンドチャンスでした。

S:といいますと!? 「ハーゲンダッツ」のCM曲でしたよね。

O:はい。実は「ハーゲンダッツ」の担当の方から『SMILY』をすごく熱望していただいたので、いい機会だなと思って。実は『SMILY』って、あまり好きじゃなかった曲だったのでリアレンジしました。

S:え! ちょっと待ってください。話が横道に逸れちゃいますけど…、好きじゃなかったとは!?

O:当時は周囲からつくられたイメージの中で歌っていたので、今回、本当の自分が歌うならこんな感じかなあ、というアレンジにさせてもらいました。

S:それで「2」だったんですね。

O:当時、納得いかなかったところを修正できるチャンスが来たと思って。

S:なるほど。だからこその「良し悪しは全部自分で決めたい」というところに繋がるんですね。では、これからは皆さんにこの曲こそが本当の『SMILY』だと思ってほしい感じですか?

O:そうそうそう(笑)。

S:面白いですね! そう思ってオリジナルとリアレンジを聴き直すと感慨深いです(笑)。逆に、いちばんいいなって思っていた曲はなんですか?

O:『恋愛写真』はもっとヒットしてもよかったのにな、と思ったりします。

S:アーティスト本人と話をしているより、やっぱりプロデューサーと話をしているみたいだ!

今は油絵と音楽を絡めて作品を制作中! 夢はN.Y.で個展を開くこと

大塚愛さん

S:今はアルバムに向けて何か曲づくりをしている最中だったりするのですか?

O:特にないですね。自然と曲が思い浮かんで、まとまったらアルバムにしようかな、と思っています。

S:曲はどんなときに思い浮かぶんですか?

O:寝ているとき、起きたとき、自転車に乗っているとき、歩いているとき、お風呂に浸かっているとき、レンジを待っているとき、いろいろです。あ〜暇だな〜、曲でも思いつかないかな〜と思ったときとか。

S:ふとした瞬間に降りてくるんですね。レコーダーは常に持ち歩くんですか?

O:持ち歩いてはいなくて、まず思い浮かんだらリフレインしてみて、いいか悪いかをその場で判断するんです。

S:なるほど。リフレインしてよければ記憶に残るし、それはいい曲の証拠だということですね。

O:そうですね。頭の中の第一審査で「いいんじゃない?」って通過した曲は、今度ピアノで弾いて歌ってみるという第二次審査がに入ります。それも通過したものは録音して、いったんスマホへ。

そして時間を置いて、忘れたころに改めて聴いてもよかったと思えるやつは残しますが、消す曲がほとんどです。さらに、残った曲も大塚 愛がこれを歌うべきか、あるいは私以外の提供曲としての曲なのかという新たな審査が始まって…。

S:提供用の依頼が来たら、ストックの中から出す感じですか? でも、たくさんストックがないと、いざ曲を依頼されたときに合う曲がない場合、一からつくることになりますよね?

O:できなくて「ごめんなさい」というわけにはいかないので、なるべく多くストックを貯めておくようにしています。でも、今はちょっと音楽から離れたいというモードで、なるべく頭のスイッチをそっちに持っていかないようにしていて。

S:それはなぜですか?

O:今はいったん、情熱が湧くまで休憩したいなと思っているところです。今までも波があったのですが、今回は長いかもしれないですね。また曲をつくる情熱が復活するかもしれないし、しないかもしれないし。

S:そこは復活してもらわないと困ります! でも音楽に関して、今は無理に掘り起こさないで湧き出てくるものを大切にしているということですね。

O:はい! そこはコントロールできる部分ではないのかなと思っていて、今は流れに身を任せようかなと思っています。ライブについてはまた別の話になりますが。

S:早速、9月11日には恒例のアニバーサリー&バースデーライブ「LOVE IS BORN ~19th Anniversary 2022~」が控えていますね。今回はどんなライブになりそうですか?

O :来年の20周年でやりきれないことを今回はやろうと思っています! 20周年はどうしても王道路線で行くことになると思うので、そこでできないことというか。

S:それは大塚さんのコアなファンにとっては、うれしい内容かもしれない!

O:今までライブではあまり歌ってこなかった曲とか、カバーとかもやりたいなと考えています。

S:それは楽しみ! 20周年を迎えた後の先々のプランは何かありますか?

O:まだ走り始めたばかりですが、油絵のクオリティを上げたいと思っていて。最終的にはN.Y.で個展を開きたいです! 今は音楽スタジオが油絵だらけになっていて、テーブルなんかもうベッタベタです。これから、今までつくってきた音楽と油絵を絡めていきたいなと思っていて。『さくらんぼ』とか『プラネタリウム』とか過去の曲をイメージした絵を描いたりしてみたいです。

S:曲を全部並べた絵画集のようになったら面白いですね。

O:そうなんです! 今は『金魚花火』を描いています。

S:それは楽しみ! 音楽も今はサブスクで聴かれるようになってきているし、絵画と絡めた届け方も新感覚で面白そう。

O:絵画は一点ものなので音楽とは真逆というか。一緒に過ごしてきた家族を受けわたすみたいな感じがあって、それも面白いなと思っています。逆に音楽は、韓国で『さくらんぼ』がリバイバルヒットしたみたいに、一度世に出したらみんなに育てていただくみたいな感じがあって、それも面白いと思っています!

S:では、N.Y.で個展が決まった際はお知らせください!

O:ぜひ♪ ありがとうございました!

<→Vol.4へ続く:貴重なコラボ作品も公開! 大塚 愛の素顔が垣間見られる10Questions!>

【Information】4年ぶりのオリジナル・アルバム『LOVE POP』が好評発売中!

オリジナル・アルバム『LOVE POP』

テレビアニメ『フルーツバスケット』の第2クールOP曲『Chime』、ラッパーのあっこゴリラと共作した『あいびき』、前向きで力強いギターポップナンバー『GO』などを含む、全11曲を収録。/¥2,970(通常盤) エイベックス

毎年恒例のアニバーサリー&バースデーライブ 大塚 愛『LOVE IS BORN ~19th Anniversary 2022~』

デビュー日が9月10日、自身の誕生日が9月9日であることから毎年9月にライブ『LOVE IS BORN』を開催。そんな毎年恒例の『LOVE IS BORN』を今年は3年振りとなる日比谷野外大音楽堂で開催。WOWOWプラスでも生中継されることが決定!/公演日:9月11日(日) 開場:16:00 開演:17:00

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【大塚さん衣装】すべて私物

【サッシャさん衣装】
ジャケット¥308,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) Tシャツ¥4,180・チーフ¥880・パンツ¥10,780(ベルベルジン) その他/スタイリスト私物

【協力社リスト】
イザイア ナポリ 東京ミッドタウン:03-6447-0624
ベルベルジン:03-3401-4666

撮影/山根悠太郎(Tron) スタイリスト/久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/KUMI(lodge coop/大塚さん分)、塩田勝樹(Sui/サッシャさん分) 構成/竹市莉子・宮田典子(HATSU)

大塚愛さんのインタビューはこちら!

Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。10歳のときに日本に移住。日本語、ドイツ語、英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などにレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況をはじめ、多方面で活躍中。

公式ウェブサイト
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