アラサーOL【婚活のリアル#16】今回の男性は、大手警備会社・りょーご【後編】
こんにちは、つかさです♪ 上京して今年で5年目。これまで出会った男性を振り返りながら、婚活のあれこれをお届けしているこのブログですが、前回は、大手警備会社・りょーごとの出会いをお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ♡
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2016年、12月。クリスマスまで数日。「一緒にすごせないけど家に居て」と彼。何だろう。
クリスマスまであと3日のこの日も、彼と近所の居酒屋にご飯を食べに行った。ずいぶんたくさんの事をこれまでに話したのに、尽きない会話。それにお互い無言になろうが「喋らないと!」という気すら起こらないベストな関係ができていた。
帰り際、寒いので早く帰ろうという私に「つかさと少しでも長く居りたい気持ちは分からんのかー」と酔っぱらった彼がいう。頬を真っ赤にして言う彼は可愛かった。照れ福々しくって。私が家に入る前、初めてキスをした。
やっとしてくれたと思った。くちびびるがぷるぷるで、ドキドキが止まらなかった。もう雪がふってたかなぁ。

◆私の秘密を知った彼
クリスマスまであと2日になる日。仕事中彼からラインがあった。
「お前これ何や」
怒った口調の彼だった。前にも話した通り、私は上京する前にひとつ人生を終わらせている。以前の人生とは決別したつもりだったが、こんなクリスマス前に知られるなんて。
きっと、私のことをネットか何かで調べたのだろう。何も言えなかった。
職場の子と一緒に帰っている間もずっと彼からのライン・電話が鳴り続けていた。怖くてメッセージを見れなかった。一番知られたくない人に、私の過去を知られたから。家についた。まだ同居人のゲイカップルお兄さんは帰っていない。
「もしもし…」
彼「どうゆうことや? ちゃんと話してくれ」
全部言った。目と鼻からいろんな物出しながら。彼は黙ってた。
「付き合うことはできない。けど友達としてはどうや?」
彼からの提案だった。私は嬉しかったが、彼は自分を守った。
「ありがたい言葉やけど、この事については絶対誰にも口外しないで。それとすぐ私は新しい仕事先見つけます」

私は基本的に、ネット上だけで出会いを求めてきた。普段の生活で出会うと、彼本人だけじゃなく、多くの人を巻き込んでしまうから。彼には口止めしたけど、時間の問題だろう。顔面ぐちゃぼろになりながらも、すぐに求人情報で仕事を探した。今年のクリスマスが目の前に迫っていた。
私の過去を知った彼は優しかった。ラインもくれたし電話もくれた。ただ他の人たちに知れ渡ると、退職しなければならないと会社に言われていたのだ。恥をさらけ出すより、自分から退職した方がマシ。彼は口が堅いだろうか? 先輩に私との関係を言ってるんじゃないか。不安で不安で仕方なかった。

クリスマス当日。私は休日だった為、事情を知られる前の彼に言われた通り家に居た。※私は現在まで12/24、25のどちらかとも彼氏と過ごした経験はない
ピンポーン♪
ドアを開けると宅配だった。大きな箱を開けると、ポインセチアの花かごに赤薔薇クリスマスツリーが。なんともクリスマスらしいアレンジメントと彼の気遣いに感動した。

同時刻、彼から電話が。
「届いたか? 花。男の人に花もらった事ないっていってたから。あんな話のあとで花なんか届くの嫌かなって思ったけど、もう注文したあとやったからな。花、しおれてないか?」
私。号泣。。。嬉しくて嬉しくて、申し訳なくって。すぐに彼と縁を切ろうとしたことを詫びた。どれほど好きなのか再認識されたみたいだった。もちろんお花をくれたこともやけど、気遣ってそんな電話をしてくれる彼に心底惚れた。
「今度はつかさの家に行って何か作ってもらおうかな♪」
彼の無邪気な声で元気になれた。でも仕事帰りに2人で居酒屋デートはしなくなった。
そのかわり、友達としてお互いの家に行くことが多くなりました。私は調理師免許をもっているけれど、あまり料理はしない。でも彼が遊びに来た日には、豚のしょうが焼きを作ってあげた。ものすごく喜んでくれて、何度もうまいと言ってくれて本当に嬉しかった。ほかの日には、ピザを買って帰ったり、石神井の彼の家では彼が料理をしてくれた。一緒に懐かしアニメみながら。
「仕事辞めなくていいから、俺誰にも言わないから」
そのおかげで、退職はしないと思い留まることができたし、彼はホントに口外しなかった。

でも、そんな友達関係は長く続かなかった。原因は私だろう。彼と同じ警備員さんたちとも元々よくお話しする中だったため、あいさつがてら世間話をすることが多かったのだ。そんな私の姿が嫌だったみたい。
「八方美人するな」「誰にでも愛想ふりまくな」彼氏じゃないでしょと思っていたし、彼の先輩は「あいつはちゃんと女の子と付き合ったことがないんじゃないかな」と。だから、そのような束縛めいた発想になるんだとか。そこからだ、彼が変貌していったのは。
◆変貌した彼
「お前が八方美人だから悪いんだ」「ほかの奴と話してる姿を見せつけたいのか?」「お前のお陰で彼女ができない」「だましたな!」1日30件続く、電話に私はイラついていた。私は本来短気。無理と思ったら、けちょんけちょんにしたいタイプ。
「彼女が出来ないのはお前のせいだ、ゆるさない」
かっちーん

「こらぁ、いい加減にせえよ!! 私と関わらんでも彼女できひんかったやろーこの豚が(`Д´)。だいたいな、コミュ力の低いお前と一緒にするな! 八方美人? お前の彼女は、そんなに無愛想がええんか?? それやったらな、幸薄い女とカップルでもなってみろや。あっ無理やったっけ? 素人童貞さんよ!」
言った言葉がほぼコレ。もう彼が怒り狂って私の過去をぶちまけたとしても、それはそれでもうええわ、と思った。それ以来、彼とはすれ違っても挨拶すらしなくなった。
しかし、思い出すとキュンってなる思い出ばっかり。今でもちょっと好きなんかなわたし…。
最後は壮絶やったけど、職場で出会った男の人と一時だけでも恋人同士みたいになれてうれしかった♪
元気してるかな白豚。結局、悪口(笑)
#17へつづく♡
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つかさ
昭和最後の生まれで、現在31歳。東京・丸の内にある会社にて受付勤務。素敵なお嫁さんになるべく、2015年関西から上京し、絶賛婚活中でございます♪