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2019.02.09

“ムスメ”のままではセックスも恋愛もうまくいかない!? カギを握るものとは?

旦那とのセックスレス、2度の離婚、男性相手の仕事、シングルマザーの恋愛、愛娘の不登校、母親との不和…様々な経験を乗り越え、3度目の結婚をし、夫と3人の子供に囲まれ幸せな生活を送るセクシャルカウンセラーの右京みさほさんの連載第4回。今回は、「母親との関係」についてお話します。

気持ち良くなれない理由は、母親との関係も影響しているということ

こんにちは、右京みさほです。

ここまでの連載で、「自分軸」「さらけ出す」「脳内の興奮ポイント知る」をキーワードに話を進めてまいりました。あなたの心の中にある恋愛やセックスに対する苦手意識が、少しでも軽くなっていたら、とても嬉しいです。

そして今回は、より核となる部分のお話をしていこうと思います。

◆無意識に母親より幸せになってはいけないと思っている

前回、セックスで気持ち良くなることに、自分で許可を下ろしましょうというお話をしました。その中で、許可を下ろすのが難しい方もいるとお伝えしましたね。

自分の心のことなのに、自分では許可を下ろすことが難しいの。とても悲しいことですよね。

でも、どうして自分では許可が下ろせないのでしょうか。それは「お母さんとあなた」の関係にヒントがあるのです。

私は幼少期(記憶があるの? と思われそうですが、本当に生まれてすぐくらいから)、母娘間における自分の在り方で苦しんだ時期がありました。私が「絵を描いたから見て」と言って見せても、「なんでもっと上手に描けないの」と全然褒めてくれない母。学校で習って嬉しくなって母の前で歌って見せても、同じ。「なんでもっと上手に歌えないの?」という答え。

すぐに否定する母親。全然褒めてくれない母親。

否定する母親
(c)Shutterstock.com

私は「自分が悪いんだ」と思って、自己肯定感の低い子になっていたんですよね。

と書くと長くなってしまうので省略しますが、結局26歳の時に母と絶縁しようと決めて、絶縁状をファックス(笑)で送りつけたこともあるのです。(ちなみに、謝りの手紙ではなく、反論の手紙でしたが。でも今は色々と乗り越えて、このことが無かったかのような関係に落ち着いています)

そしてセミナーやカウンセリングで「1人エッチやセックスで、全然気持ちよくなれないんです」という方の心の内側を深く掘り下げていくと「お母さんより幸せになってはいけないと思っている」という思いが出てくる傾向にあります。

みんなこの世に生まれてきたときは、お母さんのことが大好きです。お母さん、お父さんの愛に包まれることを大前提とし、お母さん、お父さんを愛することを大前提として生まれてきている。私たち人間は「」に生きることをしたいのだと思います。

なので、「お母さん(お父さん)の役に立ちたい」そのために「お母さん(お父さん)に怒られてあげる」のですよね。(自己が確立すると、もちろん抵抗も示します)

そして、その中の愛の表現方法のひとつとして、「お母さんの存在価値を、お母さんに気づかせてあげる」ことを無意識にやってしまうのです。

お母さんより幸せにならないようにするということは、どいういうことを言うかというと、「結婚しないようにして、ずっと一人の娘でいてあげよう」とか。

母子仲良し
(c)Shutterstock.com

敢えて幸せにならないようにして「ほら、お母さん。私はこんなにも寂しい人生なの。だから、あなたのほうが幸せよ?」と幸せにならないことで、お母さんに愛を与える生き方を選ぶ女性もいらっしゃいます。

なので、セックス1人エッチにおいても同じです。お母さんがあなたを生み出してくれた「膣」という場所。女性にとってセクシャリティのエネルギーが一番高い女性器に対しても無感覚でいることで「ほら、私はお母さんよりも不幸よ。ね、お母さん」と、そんな愛の表現方法を選んでしまったりもすることがあるのです。

でも恋愛は「娘」ではなく「一人の女性」として相手と向き合わないとうまくいきません。娘のままだとオンナになれない。男性との関係性が築きにくいということになっていきます。せっかく愛される女性として生まれてきたのに。それではとても悲しいことですよね。

では、お母さんよりも幸せな女性になるにはどうしたら良いでしょう。それは「誰も悪くない」ということに気づくことです。

お母さんは不幸でもないし、あなたも不幸になる必要などない。お母さんは今のままでも幸せだし、あなたも幸せになっていいの。そのことに自分で気づいてあげるだけで、気持ち良さも、愛の与え方も変わっていくと思います。

そしてこれは親子間が良好でも、起こり得ることなのです。ある種「愛し方の癖」「こころの癖」のようなもの。

心と体は繋がっているから。お母さんへの愛の向け方を変えていくだけでも、身体は素直に反応してくれるようになりますよ。

◆母親との関係はパートナーシップにも影響する

先ほども書きましたが、私も小さいころから、母娘間における自分の在り方で苦しんだ時期がありました。私の場合は、「親に愛されていない」という心の癖により、「私を見て!」という思いが強くなり、結果として母親に対する思いをパートナーとの関係に反映してしまったのです。

なので、本当はもう私のこと好きじゃないんでしょ? とか、どうせすぐに浮気するんでしょ(他にいってしまう不安)など、パートナーのことをすぐ疑う人になってしまっていたのです。

離婚
(c)Shutterstock.com

別れたくないのに「もう別れる!」と言って相手を試してしまう、とかも散々やってきました(笑)

本当に無意識の世界です。母親を幸せにしてあげようとする感覚や意識は、ないのですから。あまりにも普通すぎて、わからなくなっていく。潜在意識で起きていることであって、顕在意識での感覚がないからこそ、ややこしいのだと思います。

恋愛がいつもうまくいかない。私から関係を壊してしまう。そして、なぜかいつも心が寂しい、苦しい。なんだろう、これ…。というような感情を持っていらっしゃる方は、一度お母さんとの関係を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

◆自分から母親との“見えないへその緒”を切っていく

潜在意識で起きている母親との繋がり方。意識できないなら、どう解消していけばいいの? と困ってしまう方も多いかと思います。

そして厳しい(寂しい)ことを言ってしまうかもしれませんが、お母さんとあなたとの関係は、あなたが切っていくしかありません。あなたと、お母さんと今でも繋がっている「見えないへその緒」を切るのです。「誰も悪くなかったんだ。それに私はもう娘じゃないの! 1人の女性として愛されて生きるわ!」という覚悟。

それがへその緒を切ることに繋がっていきます。何かお母さんに言わなければいけないとか、難しく考える必要は何もありません。 私はへその緒を切るワークなどをセミナーなどでもお伝えしていますが、ただ、その羽ばたく覚悟を持つこと。それだけでへその緒は自然に切れていきます。

そして「もうこんな人生いやだ! 私はオンナとして愛されたい!」という感情が溢れてきたら、自分を変える大チャンスです。怒りや悲しみは、自分の人生を前向きに動かすエネルギーに繋がるからです。

さらに私は、お母さんから得られなかった愛を、パートナーから貰えばいいなと思っています。心の底に眠る母親に対する「私を見て!」という感情を、パートナーに対してぶつけていく。「もっと愛して!」「もっと優しくして!」という感情。泣いて叫んで、荒々しい言葉でもいいから。自分の気持ちに素直になって、ストレートにぶつけていく。

愛する
(c)Shutterstock.com

頭で考えた思考で伝えるのではなく、心の中にある感情をそのままに伝えてください。ここでもやはり「さらけ出す」ということがポイントになりますね。

母親、父親と、この「欲しかった愛情の解消」をしようとすると大変ですが、パートナーシップを使って、愛する人に向けて解消していくほうが、心の癒しも早いと思っています。

そしてパートナーとうまくいけば、自然とお母さんとの関係もうまくいっていたりもします(うまくいかなくても大丈夫です)。でも、これはやってみる価値があります。なぜなら、あなたは愛されるために生まれてきたからです。

愛に悩む時間が無くなることを、目指して。

右京みさほ セクシャルカウンセラー​

office Flowers 代表/恋愛心理カウンセリング・セクシャルカウンセラー養成講座・セミナー講師・イベントを主宰。

幼少期から生きづらさを感じ、母娘間における自分の在り方で苦しむ。セクシャリティや女性性開花、浮気や不倫、セックスで悩む女性など、日本全国をはじめ海外からもセッションを受けに来るクライアントもいるほど大人気のカウンセラー。

▶︎オフィシャルホームページ
▶︎オフィシャルブログ

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